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(有)王隠堂農園(五條市)

取組概要

王隠堂グループは、農業生産法人(有)王隠堂農園の代表の王隠堂誠海が、昭和40年代に先代から農業を継いだ頃、もともと慣行栽培でしたが、その頃に新聞に連載されていた和歌山市出身の有吉佐和子氏の「複合汚染」が話題になったこともあり、「自分がしんどくなるような薬をかけたものを売るのはおかしい」と考えはじめ、脱農薬栽培を模索し始めたところから始まります。

生産と消費を直接結び付け、消費者と生産者の提携を目的として対等に話し合いを行いながら、一定のルールに従い産直に取り組みました。

そんな中、王隠堂農園の考えに同調し、仲間も増えていきました。複数の生産者で取り組むと、それぞれの生産者間で、どうしても農産物にばらつきが出てしまいます。これを解決するため、昭和59年に組織化し、農産物の販売のみならず、梅干しなどの加工製造を始めました。

さらに、平成8年には、生産者の増加と提携先の拡大により、事業的処理が大きな負担となり、専従体制の必要性や、加工や出荷も各農家の負担が増大してきたため、共同作業場の必要性もあり、(株)パンドラファームを設立し、生産と業務を分離しました。

また、11年には三重県御浜町に約12haの梅を栽培するなど、奈良県をはじめ、三重県、和歌山県、高知県の生産者が連携を行っています。

取組の様子

 

地域活性化への貢献

平成18年には、築150年の古民家を改良し、自然あふれる中で、自家農園の旬の野菜を使用した創作山村料理が味わえるレストランも展開しています。

取組の様子

 

将来展望

「食を育て、食に育てられる」運動と事業に特化した生産協同組織として、国内の食料自給率向上に努めていきたいと考えています。

また、農業を目指す方々が、誰でも参加できる農業の仕組みづくりを行っていきたいです。

お問い合わせ先

経営・事業支援部事業戦略課
担当者:6次産業化担当
ダイヤルイン:075-414-9025
FAX:075-414-7345