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日本にはなぜお寺や神社が多いの?

2012年09月10日

日本にはなぜお寺や神社が多いの?日常に溶け込んでいると、気づかないことがたくさんあります。皆さん、日本のことどれくらい知っていますか?教えて!gooより、神社・寺社の話題をお送りします。

日本にはなぜお寺や神社が多い?

質問者のgoorabiさんは、海外から旅行で訪れた友人に「日本はなぜ神社やお寺がこんなにも多いのか?」と質問され、改めて疑問を抱いたそうです。

神社は約8万8千、寺社は約7万7千、合わせて16万5千社。その数はコンビニの約3倍です。何か理由があるのでしょうか?皆さんの回答は…。

■権力の象徴?コミュニティ?

「神社や、お寺は江戸時代までは、天皇家や武士等が、権力の象徴として建てられた物が多いです、一部には、土着信仰として、太陽等の自然界や、動物などを信仰対象として建てられたお社が数多くある為です」(doraibaさん)

「もともと自然信仰がありましたから、コミュニティの要としてそれぞれの村にできたのではないでしょうか。農業がらみで豊作を祈り、災害を避ける祈りをしますよね。コミニュニティが結束することで、生きていくという、村意識が強いのかな」(fitzandnaoさん)

様々な回答が寄せられたように、意味付けや機能は一元的ではなかったようです。noname#12704さんが次のように回答をまとめています。

「日本の場合、儒教を取り入れつつも、儒教は武士階級のものですし、(中略)…農村レベルではかなりいびつで、儒教の代わりに、神社という場所がこの役割を担っていますね。村の人は、揃って、みんな氏子というやつです。取り入れの祝いをはじめ、村の決めごとの集会場、一揆の密約など。共同体維持としての側面がありますよね」

「平安時代から貴族や上皇が、特に仏教ですが、それと神々の力をもって、都を守ろうとしたから、特に多いです。疫病を防ぐのに、祇園祭をはじめ神々の祭り。死者が出れば、寺院での慰霊。祟りがあると言ってはこれも、神社でなぐさめ、あるいは密教僧に祈祷。何かと寺社を造っては、儀式をしていましたから、それが残っています」

「江戸時代、寺院は百姓の戸籍的役割や思想統制の道具に使われました。幕府の下請け機関としての一面があるので、基本的にどこの村でもあります」

今でも十分に多く感じられますが、江戸時代には95万の寺社が存在していたそうです。

■寺の隣に、また寺…

「goo地図」では江戸古地図が閲覧できますので、どのくらい多かったのか、一度その目で確かめてみてください。特に増上寺の周りはお寺だらけです。都内に在住の方は、お住まいの土地がかつてはお寺だった場所かもしれません。(実は、私の自宅もお寺の跡でした)

海外からの観光客に「江戸時代には今の5倍近くあったんだよ」と答えたなら、さらに驚きの表情が見られるはずです。不思議の国・日本を更に好きになってもらえると良いのですが。

入江ねこ(Irie Neco) →記事一覧

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