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マリ・クレール スタイル
エリカ・アンギャルのビューティヒント

「やせる=キレイ」ではありません! ダイエットは賢く食べること

 女性なら、ダイエットをして美しくなりたいという願望があると思います。ただ私は、日本の女性は大きな勘違いをしていると感じています。「キレイ=やせている」という方程式にとらわれて、無理やりダイエットをしている人が多くいるからです。

 例えば、ミス・ユニバースに求められるのはメリハリのある女性らしいボディーライン。日本代表に選ばれた人に、世界大会までに5〜6キロ体重を増やすよう指導することさえあるのです。大事なのは健康的に美しくなること。いくら食べても小枝のように細い人もいれば、元々ふくよかな人もいます。私もケイト・モスのボディラインに憧れますが、いくらがんばっても彼女のようにはなれません。体形は人それぞれ。ほかの人と比べずに自分の体と向き合い、受け入れてあげましょう。自分だけのベストなバランスを見つけてください。

 ダイエットを始めると、カロリーばかりを気にしすぎて食材や栄養が偏ってしまいがち。バラエティーに富んだ食材を選ぶことが健康的にやせるためのポイントです。バランスの悪い食事は急激な血糖値の変化につながり、かえって太る原因に。炭水化物、たんぱく質、野菜・フルーツを1:2:3の比率にし、ナッツやアボカドなど良質の油を加えれば、血糖値を安定させる食事が期待できます。ベストなのは“おふくろの味”といわれるような伝統的な和食。ですから日本人が、世界一のアンチエイジングフードであり、生活習慣病も予防できる和食から離れてしまうことが本当に残念なのです。皆さんには改めて日本の食文化の素晴らしさを感じ、誇りに思っていただくとともに、意識を高めて欲しいのです。

ダイエット成功の鍵は栄養バランスと良質な睡眠です

 まず、油はダイエットの敵という概念を捨ててください。日本人女性はダイエット時に油をカットする傾向にありますが、避けるべきなのは悪い油のみ。良い油をとらないと、ベータカロチンやリコピン、ビタミンAなど脂溶性の栄養素を吸収できません。代謝をアップさせてくれる良い油は腹持ちも良く、リバウンドを防いでくれるダイエットの味方。オススメは悪玉コレステロールを減らすだけでなく、中性脂肪を減らし、肌の潤いや弾力をキープしてくれる抗酸化成分がたっぷりのオリーブオイルやアボカドオイル。アンチエイジング効果のある抗酸化成分が入った緑黄色野菜と一緒にとりましょう。代謝アップや消化を促進させる酵素が豊富な生のフルーツや、良質なたんぱく質のほか、老化を防いでスリムなボディをキープしてくれるオメガ3脂肪酸が含まれるサーモン、サバ、イワシ、ブリなどの魚もオススメの食材です。カロリーだけではなく、必要な栄養素を考えて食事をとるように心がけましょう。

 それから忘れてはいけないのが睡眠。実は、世界で一番寝ていないのが日本人女性なのです。睡眠が足りないと食欲を刺激するホルモンやストレスホルモンが分泌されて血糖値が上がり、太りやすくなります。完璧な食事をとり、適度な運動をしていても、睡眠が足りていなければ意味がありません。毎日7〜8時間は寝るようにしましょう。前日の疲れがとれていなければ、一日を元気に過ごせません。食事や睡眠を見直してホルモンバランスを整えることで、理想的な体形が手に入りやすくなるのです。

©marie claire style

プロフィール

エリカ・アンギャル/栄養コンサルタント。オーストラリア・シドニー生まれ。シドニー工科大学卒、健康科学学士。ネイチャーケアカレッジ卒、栄養士。オーストラリア伝統的医薬学会(ATMS)会員。2004年以来、ミス・ユニバース・ジャパン(MUJ)公式栄養コンサルタントとして世界一の美女を目指すファイナリストたちに栄養指導を行うほか、テレビ、新聞、雑誌、ラジオなどで幅広く活躍。美と健康をコンセプトに、「内側からより美しく、健やかに輝く」をテーマに、ハッピーな毎日のための食とライフスタイルを発信している。日本語での著書に『世界一の美女になるダイエット』(幻冬舎)、『美女の血液型別お弁当BOOK』(主婦と生活社)などがある。

2012年10月12日  読売新聞)

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