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ゴーヤのおいしい食べ方

ゴーヤナイトde女子会

そろそろゴーヤの収穫の季節です。ゴーヤづくし料理で女子会を開きました

 節電の夏、強い日差しによる室内外の温度を下げるとして注目されている「緑のカーテン」。ゴーヤやヘチマなどのツル性植物をネットにはわせている風景、街でよく見かけるようになりました。

 緑のカーテンは、すだれやよしずなどと同様、遮光効果があるだけでなく、吸収した水分を葉の気孔から蒸発させる蒸散作用で、周囲の温度を下げるという役割も期待できます。横浜市の調査では、緑のカーテンがある壁面の温度は、ない場合に比べて10度も低下しているそうです。

 さて、そんなゴーヤもそろそろ収穫の時期。環境省と協働で今年の「スーパークールビズ」を推進している「環境ビジネスウィメン」の事務局には、「ゴーヤのおいしい食べ方を教えて!」という問い合わせが相次いでいるそうです。

 沖縄では、「夏野菜の王様」といわれて重宝されているゴーヤですが、東京育ちの私は、確かに、ゴーヤ料理といわれてもゴーヤチャンプルーくらいしか思い浮かびません。

 そこで、先日、沖縄の食事情に詳しい専門家をお招きして、ゴーヤづくしの「ゴーヤナイトde女子会」というイベントをプランタン銀座の「サロン・ド・テ アンジェリーナ」で開催、約50人が参加しました。

ゴーヤの育て方や効用などについて話してくれた谷口幸子さん(右)

 沖縄料理研究家で「緑のカーテンの恵みを食べよう」(そしえて)の著書もある高山厚子さんが料理を監修、沖縄のウコンなど健康食品を製造・販売している金秀本社相談役の谷口幸子さんが、緑のカーテンの育て方や夏の暑さを乗り切る沖縄の知恵などについての質問にいろいろ答えてくれました。

 ゴーヤは、ビタミンCが豊富で、半本(約100グラム)で1日の必要量が摂取できます。また、モモルデシンというゴーヤ特有の苦味成分は、肝臓にやさしく働きかけ、疲れた内臓を整えてくれます。加熱しても栄養素が失われにくいのも特長のようです。

 また、ヘチマも、低カロリーで繊維質が多く、ミネラルやビタミンが豊富。化粧水に利用することからもわかるように、美容効果にも優れています。

 ゴーヤもヘチマも、すぐれたアンチ!エイジング食材なのですね。

夏野菜の王様ゴーヤレシピ

左・ゴーヤ君もお出迎え。サラダは、シンプルなオイルヴィネガーやトマトを使ったドレッシングで/右・「ゴーヤ料理もこんなにバリエーションがあるなんて驚き!」と参加者たち
上・左から、モズク素麺とゴーヤのモズク酢、一番人気のゴーヤの揚げ春巻き、ゴーヤのハンバーグ/下・左から、ゴーヤとヘチマのトマト煮、ゴーヤの焼きカレー、ゴーヤとウコンライスのちらしずし
左上・ゴーヤとアナゴの押しずし、右上・完熟ゴーヤを使ったゴーヤゼリー/左下・ゴーヤティラミスも人気でした、右下・シェフ特製のクールビューティーメニュー「桃のスープ」

 高山さん監修、アンジェリーナの塩川健シェフがアレンジを加えたメニューをご紹介しましょう。

 ゴーヤとヘチマのサラダ、モズク素麺とゴーヤのモズク酢、ゴーヤの揚げ春巻き、ゴーヤのハンバーグ、ゴーヤとヘチマのトマト煮、ゴーヤの焼きカレー、ゴーヤとウコンライスのちらしずし、ゴーヤとアナゴの押しずし……。

 さらに、デザートもあって、ゴーヤゼリーとゴーヤのティラミスがそろいました。

 ゴーヤを生でサラダにして食べるときには、薄く千切りにしてから水気をとり、ゴマ油を回しかけてふんわり包み込むように混ぜ、冷蔵庫にねかせておくのがポイント。野菜のしゃきしゃき感が残り、翌朝もおいしくいただけます。生のヘチマは初めて食べましたが、ほのかに甘味があって、柔らかい食感も気に入りました。

 参加者の一番人気は、ゴーヤの揚げ春巻きでした。ウコンライスにピクルスにしたゴーヤ、モツァレラチーズ、アンチョビなどを具にしてパリッと焼き上げた一品です。

 デザートでは、ゴーヤティラミスが人気でした。スポンジケーキにゴーヤのシロップを染み込ませ、チーズクリームをかけてから、ゴーヤと抹茶のパウダーをふりかけて、冷蔵庫で冷やします。後味に、ゴーヤのほろ苦さが嫌みない程度に残るところが、ちょっと大人の味でした。

 ゼリー好きな私は、ゴーヤゼリーに感動です。三層仕立てで、一番下はゴーヤジュースのカルピス割り、真ん中は熟れて黄色くなったゴーヤのジュース、そして、一番上は、美肌効果のあるハイビスカスジュース。それをゼラチンで固めます。ジュースに残ったゴーヤの粒々感がアクセントになって、おいしさを引き立ててくれます。

 高山さんのいちおし、ゴーヤのカルピス割りをさらに泡盛で割ったドリンクも、おすすめです。

 最後に、塩川シェフ特製のキレイになるクールビューティーメニューから、旬の桃を使った「桃のスープ」のレシピをご紹介しましょう。参加者からも「不思議な味で、食べているうちにまた飲みたくなる」と、好評の一品です。

【材料】(4人分)
白桃 500g(約3個)/缶詰の黄桃 150g/白ワイン 150cc/塩 小さじ1弱/牛乳、生クリーム 各90cc/レモン汁 25cc/ナツメグ、桃リキュール あれば少々

【作り方】
(1)白桃と黄桃に白ワイン、塩を加えて軟らかくなるまで煮る。
(2)(1)をミキサーにかけ、裏ごしする。
(3)(2)を冷まし、牛乳、生クリーム、レモン汁、好みでナツメグや桃リキュールを加える。

 参加者からは、「ゴーヤ料理のレパートリーがこんなに豊富とは驚いた」「ビタミン補給や美容効果などがあると聞いて興味津々。帰りがけ、代謝がよくなって、からだがぽかぽかしてきたように思います」などの感想が寄せられました。

 節電の夏の風物詩として定着しつつある緑のカーテンです。その恵みをおいしく楽しくいただくアイデア、参考になりましたでしょうか。

プロフィール


永峰好美(ながみね・よしみ)1979年読売新聞社入社。編集局生活情報部、解説部などで取材 にあたり、2005年5月より東京・銀座の百貨店、プランタン銀座取締役、2011年5月同常務取締役。記者時代はメイクも落とさずベッドに直行することが多く、お肌もボディもぼろぼろに。今は、貪欲に様々なビューティー情報にアンテナを張り巡らせています。「新おとな総研」では、銀座に関する話題をつづった「GINZA通信」を連載中。

2011年8月5日  読売新聞)

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