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全施設立ち入り、サンプル採取…核申告検証で米が北に要求

 【ワシントン=宮崎健雄】米政府が北朝鮮に受け入れるよう求めている、核申告の検証方法に関する詳細が、国務省が議会に提出した報告書で明らかになった。

 すべての核関連施設への立ち入りや、核物質のサンプル採取などを求めている。国務省のソン・キム6か国協議担当特使は31日に北京入りし、北朝鮮の李根(リグン)外務省米州局長と会談する予定で、これらの検証方法について突っ込んだ議論を行う見込みだが、そのままの内容で合意できるかは不透明だ。

 北朝鮮による核計画の申告を受け、7月10〜12日に開かれた6か国協議首席代表会合では、〈1〉施設の立ち入り〈2〉技術者の聞き取り調査〈3〉追加文書の提出──の3原則で合意した。ただ、米政府が具体的な手法として提案した4ページの検証方法に関する草案に北朝鮮は難色を示し、本国に持ち帰って検討することになったがいまだ回答を示していない。

 草案は未公表だが、同省の報告書には草案の内容が色濃く反映されているとみられる。報告書によると、「すべての核計画に関連する施設」への立ち入りや、核物質や施設周辺でのサンプル採取のほか、検証機材の持ち込みや設置を求める。さらに設計図や稼働・生産記録、作業日誌などの追加提出を受け、国外に持ち出して分析するとしている。

2008年7月31日14時32分  読売新聞)

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