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北朝鮮試料から濃縮ウラン粒子、米高官らが明かす

 【ワシントン=宮崎健雄】北朝鮮が米政府にサンプル(試料)として提出した高強度アルミニウム管から、高濃縮されたウラン粒子が検出されていたことが14日わかった。

 米政府高官らが明らかにした。米情報機関は、北朝鮮が2002年に一度認めた後、否定している高濃縮ウランによる核開発の証拠となる可能性があるとして注目している。

 アルミ管は、核兵器開発のためウランを高濃縮する遠心分離器に使用する目的で、北朝鮮がロシアから輸入したと米政府がみていたものだ。

 北朝鮮は07年、米政府当局者を軍事施設に招き、アルミ管を通常兵器に使ったと説明、一部を試料として提出した。

 しかし、ポーラ・デサッター米国務次官補(検証担当)は本紙に「予期していなかったかなりの量のウラン粒子が付着していた」と明らかにした。また、国際原子力機関(IAEA)の元査察官デビッド・オルブライト氏も、米政府から、高濃縮のウラン粒子がアルミ管や提出書類からみつかり、米国防情報局が3年半ほど前に付着したものだと分析していると説明を受けたとしている。

 ウランが北朝鮮国内で濃縮されたものかどうか結論は出ていないが、初の「物証」となる可能性がある。

2009年1月15日16時18分  読売新聞)

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