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恋活小町

彼氏にキレてふられました。変わりたい!

 発言小町に「三十路女がキレて彼氏にふられました。変わりたい」という投稿が寄せられました。トピ主さんは33歳。7歳年下の恋人がいたものの、デート中にキレて彼をののしってしまい、それが理由でふられてしまったそうです。トピ主さんは、なぜ彼をもっと思いやれなかったのか、なぜあんなひどいことを言ってしまったのかと反省しきり。十分大人な年齢でそうした態度を取ってしまった自分にうんざりしており、これからもっと人間として成長したいので、何かよいアドバイスがもらえないか……というご相談です。

「けんかをふっかけては謝る」ことが多い人は……

 今回のケースは、双方の主張が白熱してけんかになっているのではなく、トピ主さんが一方的にキレて、相手にけんかをふっかけている様子。恋人やパートナーに対し、女性がこうしたことを頻繁にしてしまうときには、実は別の理由があることが多いです。心の中に、「自分は相手に本当に愛されているのか、大事にされているのか」といった不安や猜疑心(さいぎしん)があり、これを“怒り”で表現してしまっているのです。

 トピ主さんは、自身について「いい年して……」と書かれていますが、7歳年下の彼と付き合っている、それだけで少し“不安”を抱いていたのではないでしょうか。例えば「もっと若い女の子のほうがいいのではないか」「自分には魅力がないのではないか」「結婚まで考えてくれるのだろうか」など。こうした不安の裏返しから、彼にけんかをふっかけて、より大きな愛情を感じたがっていた可能性があります。男性に少し無理な課題を出し、それをクリアしてくれるどうかを見て不安を解消しようとしたり、愛情を確かめたりしてしまうのですね。そうしておいて、後からそうした言動を猛省し、「私が悪かった、許してほしい」と相手に懇願することも少なくありません。普段から付き合っている状態においての不安や悩みがあるわけで、それを解消しない限り、女性は折に触れ、何度でもけんかをしかけてしまうことになります。

 この問題を乗り越えるには、まず「気づく」ことが重要です。トピ主さん自身がそうした本心に気づき、正直に彼に話してみるか、もしくは彼のほうが「なぜそんなふうに怒ってしまうの?」と冷静に理由を尋ねてくれるなどして、けんかの根本的な理由について話し合えれば、問題を解消できる可能性もあると思います。

 ただ、これは「男性が真剣にその女性を愛しているかどうか」も大きなポイントで、もしも「年上のきれいなお姉さんと付き合えてうれしいなぁ」程度の気持ちしかない場合は、「なんだ、年上も意外と面倒だな……」などと関係から逃げてしまうこともあるでしょう。こうした相手の場合は、心から愛し合える相手ではなかった、とスッパリあきらめたほうが、ご自身のためにも良いかと思います。

根本的に「価値観」が違う可能性も

 さて、今回は一方的にキレてしまったケースですが、恋人同士でけんかを繰り返してしまうときには、そもそも二人の根本的な価値観が違っていて、譲り合えない部分がある、という場合もあります。どちらかが、もしくは両方が、相手の価値観を受け入れず、自分のほうにばかり引き寄せようとするので、同じことで何度でもけんかになってしまうのですね。けんかを減らすためには、(1)「彼(彼女)はこういう人なのだな」と、ある程度は相手を理解し、受けいれる努力をすること。その上で、(2)なるべくお互いが気持ちよくやっていける工夫をすること。この二つが必要になってきます。

 中には、「家事は女がするべきだ」とか「他の異性と二人きりで会うなんて、絶対にダメでしょ!」とか、世の中ではそれが常識、一般的、というような価値観を主張して、相手を一生懸命更生させようとする人もいます。ですが、多少の歩み寄りはできても、大きく人間性を変えるのは、大人になってからでは難しいこと。元々そうでない人を選んでいるのですから、相手の言動や価値観にどうしても我慢ができないのであれば、別れるしかない、ということになってしまいます。

2012年10月18日  読売新聞)

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