[はな図鑑 オミナエシ]黄金色 いけてみる
黄色の小さな花をつけるオミナエシは、秋のいけばなに欠かせない花材です。
茎のたおやかな線を見せ、季節の風情を語らせる使い方もあるのですが、今回は花をたくさん寄せ、「色」をいけてみました。黄金色のかたまりが、群生したオミナエシにも見えます。
用意したのは金属製の花器で、中に試験管を立てることができるようになっています。
一緒にいけたのは、濃い紅色のヒマワリの花と、ベニスモモの葉。おちついた色が、オミナエシをより華やかに見せてくれます。黄色を強調するため、オミナエシの葉は取り外しています。
美しいオミナエシですが、独特のにおいがあります。気になる人は、締め切った部屋でいけるのは避けたほうがいいでしょう。(談)
荘加ひとみ(小原流講師)
(2012年10月21日 読売新聞)
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