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赤色巨星を囲む不思議な渦巻き、その正体は…

アルマ電波望遠鏡で見つけた赤色巨星の周囲の不思議な渦巻き構造=アルマ観測所提供

 欧州南天天文台などの国際研究チームは、年老いて膨張した赤色巨星を取り囲む不思議な渦巻きの観測に成功した。

 英科学誌ネイチャーの最新号に掲載された。

 日本などがチリに建設したアルマ電波望遠鏡で見つけた。渦巻きの正体は、赤色巨星が噴出したガスで、星の周囲を回る小さな星にかきまぜられ渦巻き状になったらしい。太陽もやがて赤色巨星になると考えられており、研究チームは「未来の太陽の姿を知るヒントにもなる」としている。

 渦巻きは昨年10月、地球からくじら座の方向に950光年離れた、ちょうこくしつ座にある赤色巨星で見つかった。渦巻きの半径は、地球から太陽までの約5400倍ほど。赤色巨星は常にガスを噴き出しており、渦巻きのもっとも外側の輪は、巨星が約2000年前に噴き出した大量のガスの跡だという。

2012年10月16日11時10分  読売新聞)

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