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年代測定「数百年」正確に…福井・水月湖解析で

 福井県の水月湖(すいげつこ)の底に積み重なる堆積物を調べて年代測定法の精度を大幅に改善できることを英ニューカッスル大の中川毅教授らの研究チームが突き止めた。

 従来の年代測定の「目盛り」が補正され、誤差が最大数百年縮小される。考古学や気候変動の研究などに広く役立つもので、19日付の米科学誌サイエンスで発表する。

 チームは、流れ込む川がなく、毎年、堆積物が湖底に地層のように積もる水月湖に注目。湖底から40メートルを掘り、5万年以上前までさかのぼる堆積物の試料を手に入れた。

 堆積物の薄い層が重なるしまを数えれば、木の年輪のように年が特定できる。各層に含まれていた800枚以上の木の葉を調べ、年代ごとに葉が取り込んだ放射性炭素の割合を精密に決めた。

2012年10月19日13時48分  読売新聞)
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