京都大の中辻憲夫教授らのチームは、人のiPS細胞(新型万能細胞)から高い効率で心筋細胞を作製できる新しい手法を開発したと記者会見で発表した。
人工の新しい化合物などをiPS細胞に加える手法で、心筋細胞に変化した割合が98〜90%に達し、従来の60〜10%を大幅に上回ったという。これまでは牛の血清成分などをiPS細胞に加えて作製していたため、動物由来の感染症のリスクがあったが、そうした問題も解消されるとしている。26日の米科学誌セルリポーツ電子版に論文が掲載される。