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クルマとエコのなるほどBOX

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高齢の母におすすめのクルマは?

 そろそろ高齢にさしかかろうかという母のクルマの買い替えを検討しています。現在は田舎に一人暮らしで、買い物や趣味のゴルフにクルマは欠かせません。小回りがきくとともに、高齢者に多い運転ミスをできるだけ抑制できるような機能(バックモニターなど)も検討しています。「これはおススメ」というような機器やアクセサリーなどを教えてください。なお母の身長は152センチと小さめです。(発言小町・86レビ)

死角を減らすカメラなど活用を

 運転を助けてくれるシステムにはさまざまなものがありますが、なによりも安心感を与えてくれるのが死角を減らしてくれる装置です。

アラウンドビューモニター(日産エルグランドのイメージ)

 バックカメラはその最たるものですが、なかでも日産が採用している「アラウンドビューモニター」は、クルマを真上から見たように映し出してくれるので、バックや車庫入れなどがかなり楽になります。従来は大型のクルマのみにオプション採用されていましたが、つい最近、小型車の「ノート」にもオプションとして採用されました。

 また、車載機器メーカーのアルパインから、「TOPVIEWマルチカメラ」の名前で、同様の機能を持つ装置が発売されています。

 次に、運転席への乗り降りを楽にするには、アシストグリップ(手すりのようなもの)を運転席側の天井やドアに装着すると効果があります。ディーラーや整備工場、福祉車両の専門店などで相談すれば、着けてもらえると思います。

 そのほか、スバルの一部車種に採用されている「アイサイト(EyeSight)」という装置は、自動的にブレーキをかけてくれます。先行車が急ブレーキを踏んだときなどに、万が一運転手がよそ見をしていても、自動ブレーキにより停止します。またアイサイトは、停止している状態で前方に障害物があるとき(建物に向かって駐車した状態など)には、カメラが障害物を検知するのでアクセルを踏んでもエンジン回転が上がりません。誤発進を防止するのに一役買ってくれます。

トヨタ車体のコムス

 一方、「高齢者に優しいクルマ」として、1〜2人乗りの小さなクルマを規格化しようという動きが、国土交通省と自動車メーカーの間で進められています。すでにトヨタ車体は、1人乗りの電気自動車「コムス(COMS)」を発売しています。こうした小さいクルマを選ぶことも一つの方法でしょう。本サイトの「週刊@cars」に、超小型車についての記事が掲載されています。

プロフィール

諸星  陽一もろほし・よういち
 モータースポーツから福祉車両までクルマに関するあらゆる事象を取材&撮影&執筆。セルフメンテナンスも得意分野。ラジオのコメンテーターなども務める。幼稚園男児の父。趣味は料理。
2012年10月17日  読売新聞)

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