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今がチャンス クルマの買い時

プリウス(H21年式)

 みなさん、お久しぶりです。ゴールデンウイークも明け、クルマで出かけるには気持ちのいい季節になりました。ドライブといえば、気になるのがガソリン価格ではないでしょうか?

 最近はちょっと落ち着いて、レギュラーガソリンは1リットル150円前後で推移しているようです。一時期より少し下がったとはいえ、心の中で「高いなあ」とため息をついている人も多いのではないでしょうか。

 ガソリン価格の高騰やエコブームも手伝ってハイブリッドカーが人気なのはご存知だと思います。新車で登場してから間もないハイブリッドカーは納車まで数か月待ちも当たり前という状況で、手に入れるまでかなり待たされることもあります。

 対する中古車はというと、人気の車が高く不人気の車は安いという構造は変わらないながらも、全体的に安くなっているクルマが多いのです。

 グラフは、「プリウスS」(H21年式、走行距離3万キロ)と「ヴィッツ」(H21年式、走行距離3万キロ)の価格の動きです。昨年のピーク時と比べると、「プリウス」は50万円以上安くなるなど、かなりお得感が出ていることがわかるのではないでしょうか。
昨年は震災の影響で販売が落ち込みました。その反動に加え、エコカー補助金によって車を購入する人が増加して、下取りが増えたことにより中古車の在庫が増えているからです。

 中古車は需要と供給のバランスで価格が成り立っているので、供給(下取り)が増加している今は、値段も安くなりやすいということなのです。

 好調で夏にも終了が噂されるエコカー補助金。新車が売れなくなると、今度は逆に中古車の価格が高くなることが予想されますので、中古車にも目を向けたクルマ選びをおススメします。中古車を買うなら「今」といえるでしょう。

中古車平均販売価格の推移

 

プロフィール

鈴木詳一  すずき・しょういち
 ガリバー自動車研究所所長。福島県いわき市出身。車歴:ホンダ・シビック → 日産・ホーミーバン → いすゞ・ジェミニ → トヨタ・スターレット(レース用) → BMW・325i → BMW・328Ci → BMW・M5。リセールバリューの算出や自動車市場動向の調査・研究に日夜勤しむ。最近はTVや新聞でもコメントする機会が増え、見た目を気にするようになった。遥か昔にレースをやっていた程、根っからのクルマ好き。それ故、ミニバンでも走りの要素がないクルマには魅力を感じない。が、速いばかりがクルマではないとも思っている。普段はおっとりとした性格だが、クルマとガンダムについて語り出したら止まらない。CORISMガリバーfacebookでも執筆中。http://twitter.com/GLV_SHOCHOU
2012年5月10日  読売新聞)
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