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クルマ総研

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初めてクルマを買う新社会人の皆さんへ(1)

 ボーナスの時期が近づいてきました。ボーナスを頭金の一部にしてクルマを買う人も多いのではないでしょうか。特に今年は、まもなく予算が尽きるとうわさされるエコカー補助金の行方ともあいまって、クルマをいつ買うべきか、頭を悩ませている人もいるに違いありません。

 フレッシュマンのみなさん、初ボーナスは支給されましたか? 企業によってボーナスの算定期間は異なり、さらに研修期間だからほとんど出ないという人もいるかもしれませんが、初任給はすでに支給されていると思います。そこで、新社会人のみなさんにクルマ購入の際のポイントを紹介しましょう。

 クルマは長く乗る方が多いので飽きのこないというのがひとつのポイントです。飽きのこないスタイルや故障しにくい品質が重要です。さらに、一時より下がったとはいえ、ガソリン代は高いままですので、燃費の良さもポイントですね。もちろん、自分が気に入るクルマであることも大切なのですが、もうひとつ大切なポイントがあります。

リセールバリューが高いホンダ「フィット」

 「リセールバリュー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。リセールバリューとは再販価格、つまり中古で売りに出した時、いくらの値段がつくかということです。クルマのリセールバリューは、とても大切なのです。

 クルマは耐久消費財と位置付けられていますが、ほとんどの方は白物家電と違ってそれまでの愛車を下取りに出して乗り換えます。同じ年数乗っても下取り価格は人気によって変わってくるので、リセールバリューが高いクルマを選んだ方が、乗り換えがしやすくなります。場合によってはひとクラス上のクルマに乗り換えられるほど差がつくこともあります。

 下の表は200万円以下のコンパクトカーのリセールバリュートップ10ですが、このトップ10の中だけでも3年後には10%もの差がついています。200万円以下のクルマで、最大20万円ほどの差となると大きいですね。これが高級車になればもっと差がつくのです。

 スタイル・性能でクルマ選びに迷ったら、リセールバリューもぜひ参考にしてみてください。

メーカー車名代表グレード本体価格(消費税込み)リセールバリュー
3年後最小〜最大(%)
ホンダフィット ハイブリッド 159.0万円54〜71
ホンダフィット13G123.0万円50〜67
トヨタヴィッツ1.3 F129.0万円49〜66
トヨタbBZ エアロ Gパッケージ172.5万円53〜64
トヨタiQ100Gレザーパッケージ160.0万円47〜64
日産マーチ12S100.0万円46〜64
トヨタアクア169.0万円53〜62
スズキスプラッシュ 123.9万円44〜60
トヨタパッソ109.0万円43〜60
スバルデックス1.3i−L160.4万円47〜59
プロフィール

鈴木詳一  すずき・しょういち
 ガリバー自動車研究所所長。福島県いわき市出身。車歴:ホンダ・シビック → 日産・ホーミーバン → いすゞ・ジェミニ → トヨタ・スターレット(レース用) → BMW・325i → BMW・328Ci → BMW・M5。リセールバリューの算出や自動車市場動向の調査・研究に日夜勤しむ。最近はTVや新聞でもコメントする機会が増え、見た目を気にするようになった。遥か昔にレースをやっていた程、根っからのクルマ好き。それ故、ミニバンでも走りの要素がないクルマには魅力を感じない。が、速いばかりがクルマではないとも思っている。普段はおっとりとした性格だが、クルマとガンダムについて語り出したら止まらない。CORISMガリバーfacebookでも執筆中。http://twitter.com/GLV_SHOCHOU
2012年6月14日  読売新聞)

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