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別れようかな…元カノと連絡を取る彼

 一方、軽程度の未練といいますか、(2)「昔のよしみで、ちょっと様子が気になっているだけ」という場合もあります。男女で比べると、男性に多いタイプですが、中には、どんな人間関係においても、「自分から切る」ことをしない・できないタイプの人もいます。ある意味では、情け深いとも言えますが、それゆえ、自分から積極的には連絡をしなくても、元恋人からの連絡を無視できません。話し合ってもどうにもならない場合は、二つの手段しかないでしょう。(A)自分もしくは彼が、元カノに直接「連絡を取らない」意志を伝える、または(B)彼に「連絡を一切取らないでほしい。でなければ、辛いので別れたい」といった決意を伝える、といった方法です。

 (A)は、精神的にタフな女性でないとできないでしょうが、実際にこれを行ったカップルを見ていると、有効な方法の一つではあるようです。大抵は、男性が優しく、自分からは元カノに言えないため、今の彼女が伝える、もしくは、彼が今の彼女に言わされて伝えることで、問題が収束するケースです。(B)は、ある意味では賭けですが、トピ主さんのように既に「別れ」まで考えているのなら、きちんと相手に決断してもらいましょう。彼が「トピ主さんのほうが大切だから、もう元カノとは連絡を取らない」と結論を出せば、問題は解決します。

「元カノを恨む」のは、ちょっと待った!

 さて、皆さんの中には、「元カノ」側の立場に立ったことがある方もいるでしょう。個人差はありますが、一般的に女性は、独りで寂しいときや、今の恋愛や仕事に疲れている、現状に不満がある、といったときに、元恋人と連絡を取りたがる傾向があります。今回の元カノさんも、彼に今の生活の不満や愚痴を聞いてもらっている様子。「自分を好きだった」と分かっている相手だからこそ、その存在に甘えてしまうのですね。第三者から見れば、「彼がハッキリ断らないのも悪い」と思うものですが、こうした時に、彼よりも「相手の女性」に対して恨みを持つ女性も少なくありません。要するに「なんで連絡してくるのよ、あの女!」「彼が優しいのにつけ込んで!」という感じですね(笑)。まぁこれは、女性ならではの愛し方といいますか、口では幾らか彼に文句を言えても、心の中では彼を憎みきれず、相手の女性に怒りの矛先を向けてしまいがちだったりもします。

 「とはいえ、元カノに直接交渉するほどの勇気はないし、みっともないことをしたくない、プライドもあるし…」と、感情が八方ふさがりになった結果、男性の携帯をチェックしたり、元カノの悪口を言ったり、ヒステリックになったり、彼の傍で不安定な行動を取り始める女性もいます。しかし、男性側からすれば、これはあまり望ましい態度ではありません。そうなるくらいならば、気持ちが収まるまで、彼と少し距離を置くなり、身を引く態度でいたほうが賢明です。そのほうが彼も「それだけ彼女を傷付けたんだな」と感じ、反省してくれる可能性が高くなると思います。

 「今は友達だから」と言われても、元恋人はやはり気になる存在。「元恋人のお陰で、今の彼(彼女)があるわけだから、感謝している」などと達観している方もいますが、大した用もないのに連絡を取る、というのは、やはり理解しがたいと思う方も多いはず。問題が表面化した場合、今の恋人との愛情の深さや、「二人の今後をどう考えているか」という部分も問われてきます。「今の恋人の方が大事、悲しませたくない」と結論が出ているのであれば、元恋人との連絡は取らないに越したことはないのかもしれません。ハッキリした態度ができない人は、やはり心のどこかに未練や甘えがあるのかも? 欲張って、今大切なものを無くさないように。また、トピ主さんのほうも、自分の想いをきちんと伝える前から結論を出してしまわないように。二人が「今の関係を大切に守りたい」と思っていれば、自ずと解決する問題だと思います。

ニュース提供
外山ゆひら (とやま・ゆひら)さん
フリーライター
執筆分野は心理学、文化・文芸関連。ニュースポータルサイト・エキサイトでは、男女関係や恋愛心理についてのコラムを執筆。作詞家やミュージシャンとしても活躍中。

2012年8月13日  読売新聞)

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