瀧本美織さん（パーフェクト・ブルー）

大人っぽい役もできる

　トレードマークは、天真らんまんな笑顔。それが今回は探偵役。明るく爽やかなイメージを覆すのかと思いきや、「普通の人の役ですよ。だって、町で見かけて『探偵だ』って分かったらダメじゃないですか」。期待通りのあの笑顔を見せてくれた。

　カジュアルな服装でマサを連れ、軽やかなフットワークで動き回る加代子。真っすぐで何事にも前向きなところは、自身にも通ずる。「私に似た役。意識しなくても、明るさが出ているかもしれません」。近所にいそうな女の子、と評したら失礼か。でも、親しみやすさはこの上ない。

　もちろん、単に明るいだけでは女優は務まらない。父親の死を巡り、加代子の影の部分も出てきそうな物語。「謎が深まるのに合わせ、演技も敏感に変化させたい。大人っぽい役もできると思います」。さらりと言ってのけた。

　小学５年生でデビューし、歌もダンスも経験してきた。それだけにプロ意識は高く、周囲が驚くほど演技に打ち込む一面も。「悩み事があっても一晩寝たら忘れます」。芯の強さはただ者ではない。

　（文・浅川貴道　写真・高橋美帆）

　Ｑ　犬と猫、どちらが好きですか。（東京都・ブタウサギ）

　Ａ　小さい頃にコリーを飼っていたので、犬派です。今回のドラマでも、元警察犬のマサがかわいくてしかたありません。

　Ｑ　歌手に挑戦したいと思ったことはありますか。（茨城県・宇佐美浩美）

　Ａ　歌はやってみたいです。みんなで歌って踊って、楽しそうですね。

　Ｑ　今後やってみたい役柄は？（大阪府・こすもす）

　Ａ　いくつもありますが、大人の悪女を演じてみたい。ないものねだりではありますけれど。

　Ｑ　一番大切にしているものは何ですか。（東京都・ペパーミント）

　Ａ　２０年間一緒にいるミッキーマウスのぬいぐるみです。もうぼろぼろですが、寝るときもいつも一緒。たーちゃんという名前もつけてあります。

パーフェクト・ブルー（ＴＢＳ系　月曜後８・００）

　正義感が強くまっすぐな探偵・加代子（瀧本美織）が、元警察犬のマサ（声・船越英一郎）と共に難事件に挑む。そこに７年前に自殺したとされる父親の死の謎が絡む。宮部みゆきの小説が原作。