携帯用サイトのURLが変更になりました。ブックマーク等の変更をお願い致します。
http://k.news-postseven.com/archives/20121122_155454.html

注目のビジュアル

壮絶集団痴漢体験を語ったFカップ旅作家

秘密に包まれた美女・YURI

直径20メートル前後のリングで闘う徳之島の闘牛

『AneCan』モデル・葛岡碧を撮り下ろし

スカートから覗く太股にドキドキ♪

カジノタウンの玄関口からかつての不夜城を臨む

東京ラーメンショー3年連続No.1の「富山ブラック」

SDN48の佐藤由加理(左)と芹那

胸元の開いた白スーツ姿で魅了する森ななこ

モバイル NEWSポストセブン

携帯電話でもNEWSポストセブンをお楽しみいただけます。
下記のQRコードを使ってアクセスしてください。

QRコード

スマホ NEWSポストセブン

スマートフォンブラウザでもNEWSポストセブンをご覧いただけます。

twitter 耳寄り情報お届け中


天皇家の食事 1日1800kcal、化学調味料使わず塩分10g以内

2012.11.22 07:00

 ともに78才というご高齢で、さらにご病気も抱え、体調も万全でないなか、ほとんど休みもなく“国民のために”と激務を続けられている天皇皇后両陛下。お体の健康を維持するため、日々、細心の注意を払われ、ケアしてこられたが、日々、どのようなお食事を召し上がっているのだろうか。

「陛下は高校生の頃の体形をいまも維持されているんですよ。スーツなどの寸法はほとんど変わっていない。それほど健康のために食事には気を使われているんです」

 こう話すのは、陛下の学習院初等科時代からのご学友でジャーナリストの橋本明氏だ。

 天皇家の食生活は、医食同源として食で健康を目指す“食養学”に基づいている。

 両陛下の食事を実際に作るのは、宮内庁大膳課の職員。大膳課は5つの係に分かれ、第1係は和食、第2係は洋食、第3係は和菓子、第4係はパンと洋菓子、そして第5係が東宮御所担当となっており約50人が勤務している。

 メニューは主厨長と副厨長が2週間分を考える。基本的に朝は毎日、トーストやオートミールなど軽めの洋食で、昼食と夕食は和食と洋食が交互に出される。

 昭和天皇時代に約5年にわたって宮内庁大膳課に勤め、現在は東京・江古田で『ビストロ サンジャック』を開いている工藤極氏はこう語る。

「大膳課の職員は陛下のことを“聖上”とお呼びしていました。私が大膳課に入って、まず言われたのが“聖上には糖分・脂分は控えるように”ということでした。素材が本来持っている淡い味を引き出すような調理を心がけました。それととにかく食材を使い切れということを口酸っぱく言われました」

 侍医から“1日1800kcal”という指示があり、市販の化学調味料は一切使わず、塩分も1日10g以内だったという。

 そして調理の基本とされたのが「一物全体食」という食材を余すことなく使い切るという考えだったという。

「それが栄養のバランスが偏らないようにする大膳課に伝わる伝統なんです。例えば、野菜の皮は、後でスープの具にしたり、葉物なら後日漬け物にします。鶏肉も、胸肉、もも肉は主菜に使い、手羽は後日、スープの具に。骨はスープのだしを取るのに使い、ぼんじりは軽く揚げてつけ合わせにするといったようにです」(前出・工藤氏)

 材料は厳選されたものを使うのだが、新鮮な肉、野菜、乳製品といった食材のほとんどが栃木県高根沢町にある御料牧場で生産されている。広さは約252ヘクタール(東京ドーム約54個分)と広大な敷地ながら、“天皇家の台所”である場所だけに周囲の至るところには“関係者以外立ち入り禁止”の看板が設置される徹底ぶり。それだけ安全・安心な食材を細心の注意を払って天皇家の食卓に届けている。

 前出の工藤氏がもうひとつ叩き込まれた基本が「明治の料理の三大原則」だった。

「“焦がすな”“捨てるな”“腐らすな”と非常にシンプルなことでした。つまり商品にならないものを作らない、余った食材は捨てる前に何か使えないか考えろ、在庫を把握して常に鮮度を見ろというものでした」

 そんな徹底した“食養学”の下、食卓に並ぶ料理。昭和天皇は絶大なる信頼を置き、召し上がっていたという。  「聖上はいつも腹八分目で終え、おかわりをされることは一度もありませんでした。食事に対してリクエストや好き嫌いを言われることはなく、出されたものだけを召し上がり、食後のお菓子以外は間食もしない。アルコールも一切口にされませんでした。ちなみに好物はバナナのベーコン巻きや鰻茶漬けでしたよ」(前出・工藤氏)

※女性セブン2012年11月29日・12月6日号


小学館雑誌定期購読小学館のプライバシーステートメント問い合わせ

© Shogakukan Inc. 2012 All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
掲載の記事・写真・イラスト等のすべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。