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ナマコの新たな食べ方 しゃぶしゃぶ、せんべい

ナマコを利用した料理を試食する委員ら(八幡浜市の県八幡浜支局で)

 愛媛県八幡浜市に水揚げされるナマコの新たな利用方法を、県や養殖業者らが研究している。

 6日はしゃぶしゃぶやせんべいなどの試食会を市内で開き、味を検討。すでに特産のミカンを餌にすることにも成功した。来年3月までに成果をまとめる予定。

 県や同市の担当者、卸売業者、加工業者ら委員13人でつくる「ナマコ利用研究会」で、2011年度から有機飼料作りや新たな食べ方、乾燥方法、せっけんへの加工などを研究している。

 同市の魚市場への水揚げ量は11年度に102トン、10年度は150トンで、県内でとれる3分の1から半分。中国では健康食品や珍味などとして人気が根強く、高値で取引されており、同市は輸出を目指して離島の大島で養殖を始めた。

 6日の試食会には、冷凍ナマコを利用したしゃぶしゃぶ、せんべいにした「なまこチップス」、つくだ煮などが出され、委員らが試食。しゃぶしゃぶには「磯の香りがする」「コリコリした食感がいい」と声が上がった。

 県は、養殖の餌にミカンや野菜などを利用することも研究し、食べさせることに成功。今後、ナマコを分析してミカンの成分が出ないか調べる予定で、委員の一人は「みかんナマコの名前で売り出して」と要望した。

 来年4月には同市に魚市場や鮮魚販売施設が完成するため、新たな利用法の開発を間に合わせたいという。(梶原善久)

2012年12月8日  読売新聞)

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