甘くておいしい「森のアイスクリーム」の試食会

　三重県鈴鹿市広瀬町の農産物直売所「みどりのだいち」で７日、「森のアイスクリーム」と呼ばれる果物「アテモヤ」の試食会が開かれた。

　アテモヤはオーストラリア原産の亜熱帯性果樹。１０センチほどの大きさの果実は糖度が１８〜２５％と甘みが強く、アイスクリームのようにまろやかな舌触り。収穫期は１０〜１２月で、県農業研究所紀南果樹研究室（御浜町）が栽培方法などを研究し、県南部を中心に栽培されている。

　鈴鹿市内では２軒の農家が栽培しているが、消費者にはあまり知られていないため、市民にアピールしようと同研究室が試食会を開いた。買い物客が試食コーナーで足を止め、「甘くておいしい」などと味わっていた。

　同市石薬師町の栽培農家・田中明宏さん（４２）は「珍しい果物で、将来性がありそう。ネットで販売し、ホテル、旅館にも卸したい」と話していた。