書評
評・池谷裕二(脳研究者・東京大准教授) あの忌まわしき事故から1年半。人々の話題から原発が消えかけている。 (11月19日)[全文へ]
評・星野博美(ノンフィクション作家・写真家) 第二次世界大戦勃発直後にユーゴスラビアで生まれ、晩年は家族でロマ音楽のバンドを結成して活躍した著者のミショ。 (11月19日)[全文へ]
評・山内昌之(歴史学者・明治大特任教授) 中国で人気のあった魅力的な女優中野良子は、今どうしているのだろうか。 (11月19日)[全文へ]
評・尾崎真理子(本社編集委員) 作者は季刊「考える人」等でセンスを発揮した編集者だ。50歳を超え、なぜ小説家としてデビューしたのか。答えは作品の中に見えてくる。 (11月19日)[全文へ]
評・岡田温司(西洋美術史家・京都大教授) 数年前ローマでおもしろい展覧会があった。CGなど最先端の技術を駆使して、古代ギリシア・ローマの大理石彫刻に塗られていたオリジナルの色を再現してみせる、というもの。 (11月12日)[全文へ]
評・松山 巖(評論家・作家) 人生には様々な出会いと別れがある。その折々の
評・橋本五郎(本社特別編集委員) 今から240年前、東北の片田舎で奇想天外な「企て」がなされた。仙台近くの「吉岡宿」が伊達藩62万石に千両貸し付け、その利息で村の衰亡の危機を乗り切ろうとしたのである。年貢だけでない。宿場ゆえに人馬も強制的に徴発される理不尽さに対抗しようとしたのだ。 (11月12日)[全文へ]
評・細谷雄一(国際政治学者・慶応大教授) 東日本大震災の後に作られた桑田佳祐氏の『明日へのマーチ』という曲。それまでの彼の歌詩とはだいぶ違うと気になっていた。 (11月12日)[全文へ]
評・朝吹真理子(作家) 犬と狼の間。フランス語で、
評・杉山正明(ユーラシア史家・京都大教授) 今、イスラーム古写本調査のため、イスタンブルにいる。関西空港をたつ前日、シリア軍がトルコ領内に砲撃し、トルコ側がそれに反応するということがあった。リオの次はイスタンブルで五輪をねらうトルコは実に安定しているが、シリア情勢の行方は全く先が見えない。 (11月12日)[全文へ]
評・管啓次郎(詩人・比較文学者・明治大教授) 北海道の野付半島で、秋の夕方、一頭の若い鹿に出会った。すすきの生える湿地で丈の低い植物をしきりに食べている。間近から目と目を見交わしてもすぐには逃げない。やがてのんびりと茂みに姿を消していった。帰り道、暗闇の国道244号線で、まちがいなく車との衝突で死んだ大きな
評・三浦佑之(古代文学研究者・立正大教授) 九州の背骨に位置する高千穂・椎葉・米良は、日本列島のなかでももっとも山深い集落が点在する地域、そしてそこは神楽の宝庫。晩秋から初冬にかけて、あちこちの集落で笛の音が響き、華やかに着飾った神々が舞い、見守る村人たちからにぎやかな掛け声が飛ぶ。よそ者の私も、ふるまいの焼酎で暖をとり、村が生きていることを実感する。 (11月12日)[全文へ]
評・中島隆信(経済学者・慶応大教授) 子どもが産まれたとき、新製品が開発されたとき、そして新名所が登場したとき、ネーミング(命名)が必要となる。本書は、命名とは何かを豊富な実例とともにわかりやすく説明してくれる。 (11月12日)[全文へ]
評・畠山重篤(カキ養殖業) 秋の夜長を虫たちの大合唱をバックグラウンドに読み始めると、その面白さ、興味深さに引き込まれ、とうとう夜明けを迎えてしまった。 (11月5日)[全文へ]
評・星野博美(ノンフィクション作家・写真家) 私が暮らす東京・品川区に武蔵小山という商店街がある。かつてここから多くの人が満洲へ渡ったため、古い住民はあまり残っていないと昔母から聞かされ、衝撃を受けた。本書は大田、品川区を中心に地域運動をする市民グループが、東京満蒙開拓団の実態を調査した記録だ。 (11月5日)[全文へ]
評・中島隆信(経済学者・慶応大教授) 4・6兆円の補助金を受けながら、3兆円の付加価値しか作り出せない日本の農業は今や絶望的な状況にある。それに対して、「もっと補助金を出して担い手を増やせ」とか「大規模生産で農業を輸出産業にせよ」など周囲の声は
短評
- 『最新版 日本夜景遺産』 丸々もとお/丸田あつし著 (11月19日)
- 『中国人民解放軍の内幕』 富坂聰著 (11月19日)
- 『こころを看取る』 押川真喜子著 (11月19日)
- 『手から、手へ』 詩・池井昌樹 写真・植田正治 企画と構成・山本純司 (11月12日)
- 『ソーシャルもうええねん』 村上福之著 (11月12日)
- 『中途半端もありがたい 玄侑宗久対談集』 (11月12日)
- 『まちへのラブレター』 乾久美子・山崎亮著 (11月5日)
- 『「朝敵」たちの幕末維新』 新人物往来社編 (11月5日)
- 『ヌーヴォー切り絵』 蒼山日菜 (10月29日)
- 『ノーベル文学賞』 柏倉康夫著 (10月29日)
ニュース
- 自然の中で命とふれ合う (11月21日)
- 三浦しをんさんの書評集 (11月21日)
- ロシアのSF作家、ストルガツキー氏が死去 (11月20日)
- NTTぷらら、絵本など電子書籍サービス (11月20日)
- ストーリーより言葉遣い評価 (11月19日)
著者来店
40代主婦層を対象とした月刊誌「STORY」「美ST」を編集長として成功に導き、年齢を超越した美しさの持ち主を意味する「美魔女」のブームを生んだ。 (11月20日)[全文へ]
- 『「欲望」のマーケティング』 山本由樹さん (11月20日)
- 『フクシマの正義』 開沼博さん (11月13日)
- 『佐渡の三人』 長嶋有さん (11月6日)
- 『団地の空間政治学』 原武史さん (10月30日)
- 『水のかたち』 宮本輝さん (10月23日)
海外ミステリー探検隊〜堂場瞬一のコラム〜
- 英・独の力作歴史ミステリ (11月21日)
- 緊張し、変化していく人間関係 (11月7日)
- スウェーデンの問題あぶり出す警察小説 (10月17日)
- 激動期のドイツ 警部の孤軍奮闘 (10月3日)
- インド社会反映した複雑な群像劇 (9月19日)
川の光2
読売新聞朝刊で連載している小説「川の光2」の読書ガイドです。
- 【担当記者日記】ありがとうございました (10月29日)
- 【名場面集】新たな冒険に思いをはせるネズミたち (10月29日)
コラム
HONライン倶楽部
今年は、梶井基次郎の没後80年にあたります。31歳の短い生涯で「
記者が選ぶ
- 『昭和戦前期の政党政治』 筒井清忠著 (11月21日)
- 『大黒島』 三輪太郎著 (11月14日)
- 『手話教育 今こそ!』 高田英一著 (11月14日)
- 『日本の宮家と女性宮家』 所功編著 (11月7日)
- 『水中考古学のABC』 井上たかひこ著 (11月7日)
アーカイブ
コミック・マガジン
マンガは僕の友達だった
「本」をめぐる「マンガ」といえば、よしあしは別として、このシリーズを抜きにすることはできないだろう。それは、芳崎せいむさんの『金魚屋古書店』(小学館)である。マンガ老人のツボにはまったようだ。一冊読んで、うなり、結局、13巻すべてを買ってしまった。おまけに、このシリーズの前身でもある『金魚屋古書店出納帳』(同)も手に入れる始末。 (11月15日)[全文へ]
- 「本」をめぐる「マンガ」の話(4) (11月15日)
- 「本」をめぐる「マンガ」の話(3) (11月1日)
- 「本」をめぐる「マンガ」の話(2) (10月18日)
- 「本」をめぐる「マンガ」の話(1) (10月4日)
- 「クッキングパパ」120巻に思う (9月20日)
本こども堂
子どもたちへ
中脇初枝さん 38
全国各地に伝えられてきた昔話を再話。北海道から
- 各地に伝わる話を楽しんで (11月20日)
- かわいい「王さま」よろしくね (10月16日)
- 型にはまったイメージ打ち破る (9月11日)
- 「語り部」に会いに行ってほしい (8月14日)
- 「悪い者は悪い」伝え続けたい (7月17日)
本だな
- 『きょうのごはん』 加藤休ミ・作 (10月30日)
- 『羅生門』 日野多香子・文、早川純子・絵 (10月30日)
- 『泥かぶら』 眞山美保・原作、くすのき しげのり文、伊藤秀男・絵 (10月30日)
- 『ラビットヒーロー』 如月かずさ・著 (10月30日)
- 『だんごうおです。』 平田昌広・作、平田景・絵 (9月25日)
- 『ぼくとようせいチュチュ』 かさいまり・作 (9月25日)
- 『3つのなぞ』 ジョン・J・ミュース作、三木卓・訳 (9月25日)
- 『ぶたのぶたじろうさんは、ふしぎなちずをひろいました。』 内田麟太郎・文、スズキコージ絵 (9月25日)
- 『ふとんちゃん』 きむらよしお・作 (8月28日)
- 『たのしいピクニック――まみむめもりのなかまたち』 いしいむつみ・作、ひらおかひとみ・絵 (8月28日)