警戒区域の車両通過始まる 自治体に許可申請
社会基盤整備や除染などの業務目的で許可を受けた業者、市町村職員らの車による「警戒区域」内通行が17日、始まった。
対象は政府の避難指示が出された12市町村で、警戒区域を通過して向かう先の市町村に事前登録を申請する。福島民報社の調べでは、同日までに通行許可証が出されたのは14日に川内村に申請があったいわき市などの建設業者や食品運送業者4件。村は実際に通行があったか確認していないが、少なくとも1件は許可証の利用があったようだとしている。村には17日も2件の申請があった。
この他、広野町では14日と17日に各1件ずつ、楢葉町も17日に1件の申請があった。許可には1週間程度かかる見通し。
一方、17日から申請受け付けを開始した南相馬市には事業者の他、対象外の一般市民も含め約50件の問い合わせがあった。ただ、申請した事業者はなかった。
田村、川俣、大熊、葛尾、飯舘の各市町村も申請はまだない。警戒区域がある双葉、浪江、富岡の各町は申請を受け付けず、公益立ち入りで対応する。
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