フジ福井謙二アナ 実はラッキーな転身劇
【芸能】
テレビからラジオに“都落ち”?
フジテレビのアナウンサー部門トップ(アナウンス担当局長)を務める福井謙二アナ(59)が来年9月の定年を待たずに退社。文化放送が大幅な改編を手がける4月から、早朝情報番組のパーソナリティーを担当することになった。
番組名は「福井謙二 グッモニ」(月~金、午前7~9時)。
福井はフジ時代「料理の鉄人」「プロ野球ニュース」などを担当したスポーツアナとして知られる。今回のスカウト劇については「しゃべる茶柱と呼んでもらえたら」と抱負を語った。37年前に文化放送の入社試験を受け落とされたそうで、やっと文化放送の仕事ができるとあって、感無量の表情である。
アナウンサーの定年後はさまざまな進路がある。局に残って嘱託で働く、事務所に入ってタレントとして活動する、アナウンサー派遣会社に登録して結婚式の司会などを行うといったことが考えられる。
たとえば、アナウンサーは司会業などで結構稼げる。Aクラスは徳光和夫。結婚式の司会は一時は100万円といわれた。
「福井もアナウンス部のトップに就き、リストラなどを担当させられて精神的につらい時期もあったに違いない。ハンコを押すだけの毎日も味気なかったでしょう。アナウンサーならやはりしゃべるという原点に戻りたいのが普通。そこで番組のテコ入れを進めていた文化放送の制作幹部から声がかかり、起用された。平日に毎日2時間なら“早起き料”も含めて年間推定3000万円くらいのギャラになるでしょう。フジ時代を上回ることになりそうです」(芸能評論家の金沢誠氏)
テレビからラジオという流れは“都落ち”の感もあるが、福井の場合、会社にコキ使われることなく収入も確保できる。実はラッキーな転身劇といえそうだ。