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歓喜の4季ぶりJ1昇格も 大分来シーズン開幕前にも経営破綻の可能性

【サッカー】

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2012年11月24日 掲載

今プレーオフにも募金で出場

 J1昇格プレーオフで今季J2・6位の大分が同5位の千葉を1―0で下し、4シーズンぶりのJ1昇格を決めたが、千葉サポーター以上に「Jリーグ関係者が意気消沈している」(サッカー記者)という。なぜか?
「大分は3年前に債務超過が11億円を超し、Jリーグから『ほとんど経営破綻』と指摘され、主催試合を行うにも困難な状況が続いた」と地元マスコミ関係者が続ける。
「今年10月、行政からの支援金でJリーグから受けていた融資6億円中、滞っていた残金3億円をなんとか返済したが、貧乏所帯に変わりはない。今プレーオフに参加するのも、サポーターからの募金を充当した。これからJ1に向けて戦力補強も必要となるが、J関係者は『大分には6億円の債務超過が残り、補強費を捻出するアテもない。経営規模の大きい千葉に昇格して欲しかった……』と落胆している」
 一部では「J1昇格で新規スポンサーもつくだろうし、入場者も今季1試合平均9721人が1万5000人くらいには増える」と言われているが、そのくらいでは大分の危機的状況は好転しない。前出関係者が言う。
「大分県、大分市、県スポーツ振興財団が億単位の金をつぎ込み、大分ドームのJ期間中の使用料9500万円も全額免除されている。大分市内以外では『サッカーに金を使い過ぎ。不公平感がはなはだしい』と批判の声が噴出している。更なる財政支援は難しく、支援の打ち切りの可能性もある。来シーズンのJ1が開幕してすぐに、『大分が経営破綻でチーム解散』となっても不思議はない状態なのです」
 経営難のクラブにとってオフ(12月から翌年2月)を乗り切るのは至難のワザ。というのも、2週間ごとに主催試合をやれば、日銭が入って当座の運転資金になるが、オフの間は現金収入がなくなり、選手や職員の給料が遅配寸前という状況も珍しくない。大分というのは、そういうレベルのチームなのだ。
 3月の来シーズン開幕を無事に迎えられるのだろうか。
~2012年11月24日以前の記事~

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