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DeNA これで「打倒巨人」なんて甘い甘い

【野球】

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2012年12月17日 掲載

ブランコ、ソトの獲得で意気あがるが…

 DeNAは今季、巨人に手も足も出なかった。対戦成績は4勝17敗3分け。東京ドームでは1勝もできず、開幕前から「巨人にだけは勝つ」と言っていた中畑監督は、背中を丸めて広げた大風呂敷を畳むしかなかった。

 さすがに、「来年もダメなら、監督と一緒にオレもクビ」と危機感を抱いた高田GMらフロントはこのオフ、大補強を敢行。主砲候補のブランコ(32)に続き、同じく中日を自由契約になったソト(30)を左腕エースとして獲得し、「うちで今年、巨人に通用した投手はいない。ソトは巨人戦でいい投球をしてるし、コンディションさえよければ試合をきっちりつくれる投手」と高田GMは意気込む。CS進出と打倒巨人。そのための補強だが、他ならぬ中日関係者がこうクビをひねる。

「ソトの対巨人戦の成績は、2年間で10試合に投げて2勝1敗、防御率は2.57。巨人打線を封じ込めたという印象があるのでしょうが、本当に通用したのは入団1年目の11年シーズンだけです。左腕が苦手で初物に弱い巨人打線をその年は戸惑わせたのは確かですが、データ分析に定評のある巨人の橋上戦略コーチが入閣した今季は、かなり研究されていた。9月末に左ヒジの故障で離脱したソトは巨人とのCSでの復帰もウワサされましたが、結局、一度も投げなかった。特に東京ドームとの相性が悪く、首脳陣の評価はそれほど高くありませんでした」

<2人に致命的欠陥>

 11年は巨人戦4試合で1勝1敗、防御率1.75と好投したソトも、この関係者が言うように今季は1勝0敗と負けこそついていないものの、防御率は6試合で3.47と急落した。

 しかも、今季は東京ドームでの防御率が4.00と散々。坂本に打率.375、阿部に.333とカモにされた。

 ブランコにも同じことが言え、入団1年目の09年に打率.289、7本塁打、18打点、10年に.284、7本塁打、19打点と大暴れした「巨人キラー」ぶりは影を潜め、昨年は.157、2本塁打、5打点、今季も.275、3本塁打、10打点と精彩を欠いた。

 こちらも、分析と研究が進み、「内角の速球と外角の落ちる球。ウイークポイントがハッキリしているから、投げミスさえしなければ」と巨人の某投手は余裕タップリ。

 DeNAは前中日のソーサ、そして日本球界復帰が決まった福留の獲得にも乗り出しているが、打倒巨人を旗印にするなら、ブランコとソトだけじゃ確かに物足りない。
~2012年12月17日以前の記事~

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