【エリア別 極ウマの定食屋】
椎名町駅周辺
【食・レジャー】
池袋から、わずか1駅。西武池袋線の椎名町駅界隈は、生活感があふれるエリアだ。
駅北口から歩くこと2分。駅前中央通り商店会の一角にあるのが「おぐろのまぐろ」((電話)03・3972・3639)。1階は魚屋で、2階の食事スペースに上がる。テーブルとカウンターの計14席という小さなこの店を経営しているのは、築地で老舗の鮪仲卸業者だそうだ。
手書きのメニューに目をやると、人気ナンバーワンは「まぐろのづけ丼」680円。酢めし大盛り無料とあり、注文してみた。丼が単品で豪快に出てくるのかと思いきや、味噌汁に小鉢、卵焼き、漬物まで付いてきた。これは、お得感がある。
味はどうか。づけ丼に箸をつける。なるほど、店名に「まぐろ」の文字を入れるだけのことはある。箸が止まらず、一気にかっ込んでしまった。
全7種類の丼メニューの他、煮魚定食、焼き魚定食があり、いずれもご飯お代わり自由。一度に味わい尽くすのであれば、ミニ丼+好きな煮魚、あるいは焼き魚のセットもある。地元の人気店というのもうなずけた。
<ハンバーグとソースの相性はさすが>
「おぐろのまぐろ」を出て、細い道を挟んだ真正面に「住吉」((電話)03・3974・3314)というレストランを見つけた。この界隈では珍しい、昔ながらの洋食屋さんだ。一見では入りにくい雰囲気だったが、ドアを開けると、初老のご夫婦が優しく迎え入れてくれた。
アイボリーとブラウンを基調とした上品な空間が落ち着く。4人掛けの席が7テーブル、中央に8席の大きなテーブルがしつらえてある。想像よりもはるかに広い。
「貝柱に、ハンバーグステーキ添え」950円は、たっぷりのデミグラスソースをかけたハンバーグ、貝柱のフライ、野菜が一皿にこんもりと盛られている。ライスと味噌汁付き。ランチのみコーヒーも付いてくる。
ハンバーグは歯ごたえがある。こなれた味のデミグラスソースとの相性はさすがだ。貝柱のフライも、手作り感がうれしい。ちなみにランチは680円から。こちらもかなりリーズナブルだ。
<定食は600円でナント9品!>
一本の細い道を挟んで、がっつり系とゆったり系が同居する椎名町ランチ。「居酒屋 千本桜」((電話)03・3530・2621)は、その両方を併せ持った店かもしれない。
600円で、9品目も出てくるのだから、スゴイ。肉野菜にブリ照りのメニューも充実し、老若男女がおいしそうに食べていた。