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出来た初の分譲住宅

昭和16年(1941年)6月20日 朝刊


 
営団が新築 申込は産業戦士に限る

 住宅営団で初めて分譲する107戸の産業戦士用住宅が東京・板橋区に誕生した、もえる緑の色に包まれて薄茶のモルタル外装も瀟洒(しょうしゃ)な造り、(中略)最初同潤会で設計、本年1月から建築にとりかかったがその同潤会が住宅営団に吸収されたので住宅営団として初の“分譲住宅”となったもの、風通しよく日当たりのよい健康的で耐火的な設計がミソだ

 同潤会は関東大震災からの復興事業の一つとして設立された財団法人だ。住宅営団は1941年、それを引き継ぐ形で生まれた。営団、つまり経営財団は半官半民の特殊法人で、住宅営団は敗戦翌年の1946年暮れまでの5年半だけ存在した。営団はほかにもいろいろあり、東京メトロとなった営団地下鉄は記憶に新しい。

 この時代の記事には句点「。」がない。文末にあるのが読点「、」だから、何とも読みにくい。

2011年10月4日  読売新聞)

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