会津の新しい伝統料理開発を目指す「新会津伝統美食研究会」の中間報告会は１８日、福島市のアオウゼで開かれ、アドバイザーシェフが考案したオリジナルレシピ料理５品目が披露された。来年１月から会津地方のレストランや旅館など２４店で提供する。
　研究会は来年のＮＨＫ大河ドラマ「八重の桜」の放送を契機に、新料理で県産農産物の活用や観光誘客につなげようと１０月に発足した。アドバイザーの一流シェフ５人が考案したオリジナルレシピ料理を会員の店舗や施設で出す。
　渋川恵男会長（会津若松観光物産協会副会長）は、会員が２１６施設３１６人いる、と紹介。あったかふくしま観光交流大使の白羽ゆりさん＝福島市出身＝が「福島の素晴らしい料理が観光客に喜んでもらえるとうれしい」と語った。
　アドバイザーの日本料理「分とく山」代表の野崎洋光さん（５９）＝古殿町出身＝が「八重桜羊羹（ようかん）」を紹介。ラ・ブランシュ代表の田代和久さん（６２）＝川俣町出身＝、元Ｊヴィレッジ総料理長の西芳照さん（５０）＝南相馬市小高区出身＝、山際食彩工房代表の山際博美さん（５２）＝郡山市出身＝もそれぞれ考案した料理を披露した。
　研究会は今年度内に６０品目に増やし、約１００施設で提供を始める予定。合わせて、提供店の地図やレシピの冊子、のぼり旗を作り、ＰＲする。

（ 2012/12/19 11:20 カテゴリー：主要 ）