論説・あぶくま抄

日曜論壇

現場の実態に合った規制(12月23日)

 大きな地震が12月7日にあって、福島県内の原発を心配された方が多かったと思う。廃炉工程においても、常にその状況に応じた防災計画が必要だ。原子力規制委員会は地域の防災計画に資するため、事故時の放射性物質拡散の予測計算を10月に発表した。入力ミスがたびたび...[記事全文

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期待と失望の連鎖を断つ(12月16日)

 日本中が何とも騒がしい。選挙一色の師走である。 現在のわが国の政治状況には、ただあきれるばかりである。あっという間に新党が結成され、時を経ずして少数政党間の離合集散が相次ぎ、結局12政党が総選挙のスタートラインに立った。既存の政党に加えて、公示...[記事全文

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伝統が創造の場となるとき(12月9日)

 会津・漆の芸術祭2012は、「地の記憶 未来へ」というテーマを掲げて、今年もにぎやかに開催された。50日間の会期の終わりには、総括のシンポジウムとクロージング・パーティーが開催され、100人を超える人たちが参加してくれた。全国各地から集まった若者たちの...[記事全文

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和食をユネスコ遺産に(12月2日)

 「和食…日本人の伝統的な食文化」を、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録するよう政府が今年3月に申請した。正式には、無形文化遺産の保護に関する条約「代表一覧表」への記載だ。早ければ平成25年11月に開くユネスコ政府間委員会で登録の可否...[記事全文

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仮設のSさん (11月25日)

 このところ、三春町の仮設住宅に住む富岡町や葛尾村の方々とお付き合いがある。 昨年の12月にお寺の「もちつき大会」にご案内を出し、大勢の方々と知り合ったのだが、その後もいろんな機会にお目にかかって親しくなった方々も多い。 今年の夏には女房...[記事全文

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日本再建は被災地から(11月18日)

 いよいよ解散、総選挙だ-とマスコミは大騒ぎだ。政治の世界は慌てふためいている様子である。しかし、普段はそれなりに政治には関心を持っているつもりの私でさえ何となくシラっとした気分である。 自民党はただ「早く解散しろ」とばかり言って、どういう政策を...[記事全文

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原因は さまざま(11月11日)

 私たちは、物事の原因を自分の経験を基に判断する。そのため、できるだけ多くのことを経験すべきであるが、それには時間を要するので、情報を整理して効率よく伝達することが求められる。 運動グラウンドの周囲を囲んでいるコンクリート製縁石が劣化しているとい...[記事全文

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解散の環境つくるのが先だ(11月4日)

 政治取材の現場にいたころ、「首相は解散と公定歩合についてはうそをついてもいい」と常識のようにいわれていた。「うそ」というと響きは悪いが、「本当のことを言わなくてもいい」という意味である。政治家の「言葉」の重みが現在とは違った時代のことだが、今でも通用す...[記事全文

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図書館の使命―読書週間に寄せて(10月28日)

 第66回読書週間が27日から始まった。いわき市立いわき総合図書館は25日で開館5周年を迎えた。いくつかの記念行事を計画している。記念イベントとして、作家あさのあつこ氏を迎え、利用者とのトークセッションを11月3日に行う。 加えて、企画展「雑誌の...[記事全文

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使用済み燃料工事の課題(10月21日)

 水素爆発で大きく壊れた東京電力福島第一原発3号機原子炉建屋のがれき撤去計画が進行し始めた―との報道が9月中旬にあった。建屋上部の使用済み燃料が置かれているプールの上には、梁[はり]やコンクリート片が覆いかぶさりプール内には鉄骨が入り込んでいるが、鉄骨は...[記事全文

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