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5世代13人仲良く 川内の猪狩さん一家

 川内村の住民が避難する郡山市富田町の稲川原仮設住宅は30日夜、小雨が降り続いた。会社役員猪狩慶さん(44)は、孫の丹野心絆(ここは)ちゃん(1つ)を抱えてテレビの棚に小さな鏡餅を飾った。「村ではもっと大きな餅を飾っていたんだけどね」
 猪狩さん一家は、猪狩さんの祖母から孫まで5世代13人の大家族。避難後は、4世帯に分かれて市内で別々に暮らすが、毎晩、猪狩さん宅に集まって夕食を一緒に食べるのが習慣になっている。今年の大みそかも一家で過ごす予定だ。
 震災前のように、家でついた餅や手作りの門松は準備できなかったが、一家で過ごせるのは何よりの喜びという。
 「来年こそは古里で過ごしたい」と初詣で願うつもりだ。

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孫の心絆ちゃんを抱えて棚に鏡餅を飾る猪狩さん(左)=30日
孫の心絆ちゃんを抱えて棚に鏡餅を飾る猪狩さん(左)=30日

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