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雪に負けず ナシの木を剪定

 9日の県内は気圧の谷の通過に伴い、会津や中通りなどで雪となった。福島市郊外の果樹地帯では雪の中、ナシの木の剪定(せんてい)作業が進められていた。
 甘くて大きな実を付けさせるために欠かせない冬場の作業。「幸水」や「豊水」を栽培している同市笹木野の農業渡辺幸雄さん(76)方の畑では渡辺さんが剪定ばさみとのこぎりで不要な枝を切り落とし、妻のキヌ子さん(72)が丁寧に集めた。
 東京電力福島第一原発事故の風評被害を受けていた県産果樹は昨年、木の表皮を剥ぎ取ったり幹や枝を高圧洗浄するなどの除染を徹底した。放射性物質の検査結果も周知し、安全性の浸透に努めたことで市場価格に持ち直しの動きが出てきた。渡辺さんは「今年も安心して食べてもらえるナシを育てたい」と力を込める。剪定作業は2月末まで続く。

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降り積もる雪の中、急ピッチで進むナシの木の剪定作業=福島市笹木野
降り積もる雪の中、急ピッチで進むナシの木の剪定作業=福島市笹木野

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