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(1)『歴史をどう見るか』 粕谷一希著

評・杉山正明(ユーラシア史家・京都大教授)

(2)『物語 哲学の歴史』 伊藤邦武著
(3)『イスラームから世界を見る』 内藤正典著

 歴史(ヒストリー)物語(ストーリー)である。この序から始まる〈1〉は、日本を代表する編集者が語る日本近現代史。明治維新から戦後社会の問題を縦横に論じ堪能する。見事な一冊。

 〈2〉は物語としての哲学の歴史を辿(たど)る。扱う内容は〈1〉とまるで異なるが、日本と世界を見渡す点でも、哲学の大流を一冊に収めきる手腕はどこか〈1〉とも通底する。〈3〉はイスラームと世界を正面から論じ、このところ多産された類書のなかでも全体を鮮やかに説きあかす。お買い得です。

◆読書委員 この一年
 ひとりで書く世界史に挑戦したいと思いつつ、イスタンブルなどでの写本調査に没頭。時は瞬く間にすぎゆきました。

2012年12月31日  読売新聞)

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