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ヤンキー先生「暴力だ」…大阪市教委に抗議も

聞き取り調査の冒頭、市教委幹部らにあいさつする文科省の義家政務官(15日午前、大阪市役所で)=吉野拓也撮影

 大阪市立桜宮(さくらのみや)高校の2年男子生徒(17)がバスケットボール部の顧問から体罰を受けた翌日に自殺した問題で、文部科学省の義家弘介政務官が15日午前、大阪市教委を訪れ、生徒が自殺に至った経緯や学校側の対応について説明を受けた。

 冒頭、義家政務官は、橋下徹市長が12日に遺族と面会した際に「行政の責任」と謝罪したことに触れ、「これは行政の無責任だ」と指摘。「安易に『体罰』とされているが、伝聞する限り、この案件は、継続的、日常的に行われた身体的、精神的暴力であろうと思う」と話した。

 その後、非公開で約1時間にわたり、永井哲郎教育長、佐藤芳弘校長らと会談。会議終了後、記者団の取材に応じた義家政務官は、改めて「今回の件は恒常的な暴力」と強調。「懲戒的に行う『体罰』と矮小(わいしょう)化するべきではない」と述べ、文科省として、部活動、特別活動での体罰の定義について議論が必要との考えを示した。

 また、市教委が文科省にこの問題を報告したのが今月8日の記者発表後だったとして、会議の中で市教委に抗議したことも明らかにした。義家政務官は、「ヤンキー先生」として知られ、暴力事件で高校を放校された経歴などをつづった著書がテレビドラマ化された。

2013年1月15日13時55分  読売新聞)

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