イオン、3-11月期は営業益5・5%減 総合スーパー不振で

2013.1.11 18:58

 イオンが11日に発表した2012年3-11月期連結決算は、営業利益が前年同期比5・5%減の961億円だった。大黒柱である大型総合スーパー(GMS)の部門別営業利益が前年同期より100億円近く減って63億円まで落ち込み、他の好調だった金融や開発事業ではカバーしきれなかった。

 イオンは昨夏に約1000品目の値下げを実施したが、利益改善につながらなかった。「単なる値下げだけでは効果がない。もっと消費者視点に立ったダイナミックな商品展開が必要」(村井正平専務)と話した。

 売上高に当たる営業収益は、マルナカの連結が寄与して9・9%増の4兆1204億と過去最高を達成。最終利益は2・9%増の375億だった。力を入れている利益率の高いプライベートブランド(自主企画=PB)商品の売上高は28・5%増の4871億円と順調に増加した。

 13年2月期の通期業績については予想を据え置き、3期連続の増収増益と営業利益の過去最高更新を見込んでいる。

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