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特集
夫婦のセックスレスは中高年世代には切実な問題だ。厚労省の「男女の生活と意識に関する調査」によると、2004年(第2回)の31.9%から増え続け、2010年(第5回)には40.8%とついに4割を突破した。
「夫婦の性と愛を考える会」の小林蒔生・会長にその実態を聞いた。小林会長はラブグッズの勉強会などのイベントも開催している。
「50代男性の悩みとして、性嫌悪症をよく耳にします。妻を家族としか見られなくなり、性の対象から外してしまう夫が大勢いるんです」
妻の更年期や閉経を“性の終末”と誤解する夫も多い。小林会長や作家の亀山早苗氏、北原みのり氏(ラブピースクラブ代表)ら今回取材した面々は声をそろえる。
「閉経でセックスの欲望が消えるというのは大きな誤解。むしろ“55歳満開説”があるくらいで、女性はつらい更年期障害が終わったあとこそ、妊娠の心配もなく安心してセックスを愉しめるようになります」
女性のビキニラインやデリケートゾーンの脱毛処理を行なう「ブラジリアンワックス」もシニア女性に人気だ。新宿にある人気店のスタッフは証言する。
「熟年女性はアンチエイジングに対する意識がすごく高いですね。陰毛に白いものが目立つようになったら、黒く染めたり全部脱毛したりする方が多いです」
同様に女性はシークレットゾーンの手入れを怠らない。石鹸の「ジャムウハーバルソープ」は、使い続けるうちに陰部やアナル周辺の黒ずみを薄くしてくれる。
「陰部の匂いを解消したり、隠してくれる石鹸も人気です」(北原氏)
こうして女性陣がセックスに積極的で、しかも気を使ってくれると知ったら、夫も黙ってはいられまい。小林会長は男たちを諭す。
「妻は、夫の酸いも甘いも知り尽くしたパートナー。痒いところに手が届くうえ、心底リラックスしてセックスできる相手のはずです」
性の達人たちは、ラブグッズを使って円熟の夫婦生活を謳歌している。亀山氏は、ある70代の男性のケースを語ってくれた。
「夫が単身赴任中で、週末に妻を呼び、バイブを使ってハッピーなセックスを愉しんでいるそうです。この男性のステキなところは、奥様に対して、『僕は前のようには勃たないけど、君に歓んでもらうために買った』とおっしゃったところです」
小林会長も提案する。
「若い頃のセックスは過去のこと。熟年夫婦はもっと性のハードルを下げるべきです。挿入や射精にこだわらず、スキンシップ中心で抱き合うだけのセックスがあってもいいじゃないですか。ラブグッズも、選ぶ段階から夫婦で愉しんでもらいたいですね」
※週刊ポスト2012年12月7日号
女性の欲望に「55歳満開説」 妊娠の心配もなく愉しめるから
2012.12.24 15:59