コボちゃんのテク | 2010-12-18 02:51:19 コメント(0) |
12月12日の読売新聞の「コボちゃん」で使われているキャメラワークのテクニックがすごいと思った次第。
ちょっと解析してる。
み←1コマ目;4つのシーンのうち最もキャメラを引いた全景ショット。
キャメラ位置はこの地点で固定されている。
←2コマ目;キャメラは少し寄ってズームインしながら、
左パン。 ここでコボちゃんが完全にフレームイン。
←3コマ目;さらに左パンで、つっこみ役のお友達がフレームイン。
←4コマ目;ボケとつっこみ。コボちゃんを中心にして右と左と違うシーンとして描かれていることも注目したい。
横一線での立ち位置。 これでキャメラをカット割りしてしまうと観ている側が忙しくなってしまう。
そういった無駄が無いから誰が観ても自然な流れで追っていける。
四コマ漫画の起承転結を押さえているだけでなく、映像的なスタイルは絵コンテをも彷彿とさせる。
昨今の意味をまったく成さない、よくわからない四コマ漫画には無い実に洗練された技巧に
見事な円熟味を感じる。
一切の無駄を省いてこその洗練。 こういったものこそ、何度も味わいたい。 お見事。