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北の投入物体、地球を楕円形に旋回…韓国国防省

 【ワシントン=山口香子】北朝鮮が事実上の長距離弾道ミサイルを発射して軌道に投入した物体について、米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのジョナサン・マクドウェル氏は12日、高度494〜588キロの軌道上を周回しているとの分析結果を公表した。

 米軍の情報を基に分析したという。

 米政府高官は同日、CNNテレビに対し、この物体は「初歩的な通信衛星とみられるが、完全には制御できていないようだ」と語り、軌道が安定していないとの見方を示した。パネッタ国防長官も同テレビに「(制御を失った状態の物体が)宇宙に到達しただけなのかどうか評価中だ」と述べた。

 米政府高官によると、通常の人工衛星であったならば、軌道に乗り次第、地上の管制室が発電用の太陽光パネルを広げるよう指示する信号を発信する。しかし、信号を出した形跡すらないという。

          ◇

 【ソウル=豊浦潤一】韓国国防省報道官は13日、北朝鮮が投入した物体について、秒速7・66キロ・メートルの速さで地球を楕円(だえん)形に旋回しているが、地上との交信は確認できないと発表した。北米航空宇宙防衛司令部から得た情報としている。

2012年12月14日07時37分  読売新聞)

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