ポケットに1冊
中東のシリアより治安が悪く、国債の信用度はアフリカのボツワナと同程度……。そんなバカな!と思う人も多いだろうが、いずれも“権威”あるランキングによる日本の評価である。 (12月12日)[全文へ]
男は別記事保存、女は上書き――という言葉があるそうな。男は、初恋の女性の面影をいつまでもひきずり、女は、新たな恋をすれば、前の男のことなどケロリと忘れてしまうという意味だ。 (11月14日)[全文へ]
渡辺淳一さんは医学部時代、解剖実習で驚いたことがあった。まさに解剖学書どおり、〈いずれの死体でも同じで、身体の作りには個体差がない〉ことであった。 (10月17日)[全文へ]
ジュブナイル(ジュニア向け)SFの名作である。魅力的な微笑と不思議な力で学園を支配しようともくろむ生徒会長の高見沢みちる。風紀の乱れを嫌う彼女の真の狙いは何か。その正体は? (10月10日)[全文へ]
本紙に連載された『ストロベリー・フィールズ』(中公文庫)をはじめ、男女の深淵を探り続ける作家の1990年に出版した初期短編集が、新装版の文庫となった。 (9月19日)[全文へ]
「街道をゆく」を書いた司馬遼太郎さんを意識して、城山三郎さん(1927〜2007年)が、こう語ったことがある。「ぼくの場合は『人間をゆく』かなあ」 (9月12日)[全文へ]
今年5月に亡くなった新藤監督が、1994年に死去した妻で女優の乙羽信子さんとの最後の日々をつづった回想録は、乙羽さんの遺作となった映画「午後の遺言状」の撮影日誌でもある。 (8月29日)[全文へ]
今年も村上春樹の小説『海辺のカフカ』を舞台化して高い評価を得るなど、76歳の今も精力的な活動を続ける演出家、蜷川幸雄のインタビュー集。文庫化に際し、新たなインタビューも加えた。 (8月22日)[全文へ]
戦前から戦後にかけ、都会風景を静けさに満ちた叙情で描き、36歳で急逝した画家・松本竣介。死までの5年間にわたり接した著者が記した一冊が、生誕100年を機に新装版で復刊された。 (8月15日)[全文へ]
ロンドン五輪開幕まであと12日。開会式を演出するのは映画「スラムドッグ$ミリオネア」の監督ダニー・ボイル氏。「テンペスト」をイメージした演出をするという。 (7月25日)[全文へ]
いたずらの天才で、どんなことも遊びにしてしまうわんぱく小僧、トム・ソーヤーの冒険を描いたアメリカ文学の傑作が新訳で2冊登場した。 (7月18日)[全文へ]
『孤高の人』など山岳小説で知られた新田次郎(1912〜80)にはたった1作、少年向けの小説があった。舞台は山ではなく海。代表作『八甲田山死の彷徨』を執筆した際に滞在した三浦半島が舞台の冒険小説である。生誕100年の今年、初文庫化された。 (6月27日)[全文へ]
- 『遠藤周作短篇名作選』 遠藤周作著 (1月8日)
- 『音楽への礼状』 黒田恭一著 (12月26日)
- 『横道世之介』 吉田修一著 (12月19日)
- 『ランキングの罠』 田村秀著 (12月12日)
- 『こんなに変わった歴史教科書』 山本博文ほか著 (11月28日)
- 『私の戦後追想』 澁澤龍彦著 (11月21日)
- 『すっぴんは事件か?』 姫野カオルコ著 (11月14日)
- 『谷崎潤一郎フェティシズム小説集』 (10月31日)
- 『にほんの建築家』 伊東豊雄・観察記 (10月24日)
- 『白き手の哀しみ』 渡辺淳一メディカル・セレクション 1 (10月17日)
- 『ねらわれた学園』 眉村卓著 (10月10日)
- 『他人(ひと)と違うことをしなければ生き残れない』 岡野雅行著 (9月26日)
- 『恐怖配達人』 小池真理子著 (9月19日)
- 『少しだけ、無理をして生きる』 城山三郎著 (9月12日)
- 『愛妻記』 新藤兼人著 (8月29日)
- 『演出術』 蜷川幸雄、長谷部浩著 (8月22日)
- 『青い絵具の匂い――松本竣介と私』 中野淳著 (8月15日)
- 『テンペスト シェイクスピア全集8』 シェイクスピア著 (7月25日)
- 『トム・ソーヤーの冒険』 マーク・トウェイン著 (7月18日)
- 『つぶやき岩の秘密』 新田次郎著 (6月27日)
- 『「酒」と作家たち』 浦西和彦編 (6月20日)
- 『みちのくの人形たち』 深沢七郎著 (6月13日)
- 『私小説名作選 上』 中村光夫・選 日本ペンクラブ・編 (5月30日)
- 『世界を変えた哲学者たち』 堀川哲著 (5月23日)
- 『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』 ジョン・ル・カレ著 (5月16日)
- 『銀座復興 他三篇』 水上滝太郎著 (4月18日)
- 『咲庵(しょうあん)』 中山義秀(ぎしゅう)著 (4月11日)
- 『藤澤清造短篇集』 西村賢太編 (4月4日)
- 『酔っぱらい読本』 吉行淳之介編 (3月21日)
- 『ビヨンド・エジソン』 最相葉月著 (3月14日)
- 『赤頭巾ちゃん気をつけて』 庄司薫著 (3月7日)
- 『マグロはおもしろい』 北川貴士著 (2月22日)
- 『マイナス50℃の世界』 米原万里著 (2月15日)
- 『ベトナム報道』 日野啓三著 (2月8日)
- 『傍聞き』 長岡弘樹著 (1月25日)
- 『斬(ざん)』 綱淵謙錠著 (1月11日)