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ポケットに1冊


 遠藤周作さん(1923〜96)は「()」の作家である。とはいえ、それは相手を指弾する、厳父のごとき眼ではない。 (1月8日)[全文へ]


 音楽を言葉で表現するのは難しい。だから音楽について書くとなると、結局、自分の音楽への思いを吐露することに近づく。 (12月26日)[全文へ]


 小説を読むと、友達が一人増えたように感じるときがある。気分が浮き立って、そいつのことを誰かに話したくなる。 (12月19日)[全文へ]


 中東のシリアより治安が悪く、国債の信用度はアフリカのボツワナと同程度……。そんなバカな!と思う人も多いだろうが、いずれも“権威”あるランキングによる日本の評価である。 (12月12日)[全文へ]


 江戸時代には「士農工商」という身分制度があり、差別があったが、明治維新で「四民平等」となり、近代国家になった――。 (11月28日)[全文へ]


 何かというと「体験」を持ち出す人がいる。戦争体験、挫折の体験……。現実を重んじ、これがない若者を軽んじる。 (11月21日)[全文へ]


 男は別記事保存、女は上書き――という言葉があるそうな。男は、初恋の女性の面影をいつまでもひきずり、女は、新たな恋をすれば、前の男のことなどケロリと忘れてしまうという意味だ。 (11月14日)[全文へ]


 道徳的で、子供にも読ませたいものが文学、という印象を持つ人が読んだら、きっと目を白黒させることだろう。 (10月31日)[全文へ]


 建築家はいかに思考し、行動するのか。世界で活躍する伊東豊雄さんにジャーナリストが密着し、実像に迫った。 (10月24日)[全文へ]


 渡辺淳一さんは医学部時代、解剖実習で驚いたことがあった。まさに解剖学書どおり、〈いずれの死体でも同じで、身体の作りには個体差がない〉ことであった。 (10月17日)[全文へ]


 ジュブナイル(ジュニア向け)SFの名作である。魅力的な微笑と不思議な力で学園を支配しようともくろむ生徒会長の高見沢みちる。風紀の乱れを嫌う彼女の真の狙いは何か。その正体は? (10月10日)[全文へ]


 仕事には頑固一徹だが、心優しく、口は少々悪いが、懐が深く、誰もが頼りにしてしまう……。 (9月26日)[全文へ]


 本紙に連載された『ストロベリー・フィールズ』(中公文庫)をはじめ、男女の深淵を探り続ける作家の1990年に出版した初期短編集が、新装版の文庫となった。 (9月19日)[全文へ]


 「街道をゆく」を書いた司馬遼太郎さんを意識して、城山三郎さん(1927〜2007年)が、こう語ったことがある。「ぼくの場合は『人間をゆく』かなあ」 (9月12日)[全文へ]


 今年5月に亡くなった新藤監督が、1994年に死去した妻で女優の乙羽信子さんとの最後の日々をつづった回想録は、乙羽さんの遺作となった映画「午後の遺言状」の撮影日誌でもある。 (8月29日)[全文へ]


 今年も村上春樹の小説『海辺のカフカ』を舞台化して高い評価を得るなど、76歳の今も精力的な活動を続ける演出家、蜷川幸雄のインタビュー集。文庫化に際し、新たなインタビューも加えた。 (8月22日)[全文へ]


 戦前から戦後にかけ、都会風景を静けさに満ちた叙情で描き、36歳で急逝した画家・松本竣介。死までの5年間にわたり接した著者が記した一冊が、生誕100年を機に新装版で復刊された。 (8月15日)[全文へ]


 ロンドン五輪開幕まであと12日。開会式を演出するのは映画「スラムドッグ$ミリオネア」の監督ダニー・ボイル氏。「テンペスト」をイメージした演出をするという。 (7月25日)[全文へ]


 いたずらの天才で、どんなことも遊びにしてしまうわんぱく小僧、トム・ソーヤーの冒険を描いたアメリカ文学の傑作が新訳で2冊登場した。 (7月18日)[全文へ]


 『孤高の人』など山岳小説で知られた新田次郎(1912〜80)にはたった1作、少年向けの小説があった。舞台は山ではなく海。代表作『八甲田山死の彷徨』を執筆した際に滞在した三浦半島が舞台の冒険小説である。生誕100年の今年、初文庫化された。 (6月27日)[全文へ]




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日本ファンタジーノベル大賞

連載・企画

巨匠も若手も幅広がる(11月28日)

第25回日本ファンタジーノベル大賞作品募集 小谷真理さん×小田雅久仁さん対談

第25回作品募集
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第63回受賞者にインタビュー

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