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中古車にもエコカー減税・補助金を!…58.6%

 ここ最近の書き出しは、お約束のようにエコカー補助金に関することでしたが、その期待に沿って今回も補助金です。日本の人口は減少傾向で、自動車の世帯普及率も非常に高い。

 それに加えてクルマが高品質化してきたため乗り換えサイクルが長くなっているということで、自動車の売り上げは右肩下がり。更にはリーマンショックによる世界的な不況下で、日本は最も回復が遅れているとなれば、自動車業界にとって明るい材料というのは少ないのが現状です。

 そこで政府が昨年4月から実施しているエコカー減税と補助金制度は、景気回復策として効力を発揮。新車が前年同月比で2〜3割増しで売れているという状況は、自動車業界にはとっても明るいニュースでした。

 それが、この9月で予算を消化し、いよいよ終了するとなれば、これもまたとっても大きなニュースなのです。そこで今回は、この減税・補助金のアンケートから。

 今回の補助金は新車と同じ環境性能の中古車には適用されない(適用範囲が非常に少ない)制度ですが、これに関してユーザーはどう答えているかというと、「中古車にも新車同様あるいはそれ以上の減税や補助金を」という声が約6割。この制度を経済対策と考えれば、裾野が広い新車を対象としたのはもちろん正解。雇用の創出や原材料の調達によって恩恵を受ける人たちが多く出たわけですから。

 しかし、「所得が増えない」時代にこそ中古車にこの制度を適用して欲しかったというのが消費者の本音なのではないでしょうか。クルマによっては、排気量は大きいが車重が重いことで補助金の対象となるという矛盾もある中で、新たなもの作りによって新たなCO2が排出されるなど、課題は多かったような気がします。


調査期間 2010年4月23〜25日

     調査対象 自分で運転する自動車を所有する18〜69歳の男女
     調査実数 1000サンプル
     調査方法 インターネットによるWebアンケート
     調査企画 ガリバー自動車研究所
     調査協力 株式会社クロス・マーケティング



 

プロフィール

鈴木詳一  すずき・しょういち
 ガリバー自動車研究所所長。福島県いわき市出身。車歴:ホンダ・シビック → 日産・ホーミーバン → いすゞ・ジェミニ → トヨタ・スターレット(レース用) → BMW・325i → BMW・328Ci → BMW・M5。リセールバリューの算出や自動車市場動向の調査・研究に日夜勤しむ。最近はTVや新聞でもコメントする機会が増え、見た目を気にするようになった。遥か昔にレースをやっていた程、根っからのクルマ好き。それ故、ミニバンでも走りの要素がないクルマには魅力を感じない。が、速いばかりがクルマではないとも思っている。普段はおっとりとした性格だが、クルマとガンダムについて語り出したら止まらない。CORISMガリバーfacebookでも執筆中。http://twitter.com/GLV_SHOCHOU
2010年9月2日  読売新聞)

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