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ガリバー・カー・オブ・ザ・イヤー2011【新車部門】

 毎年年末に実施している「ガリバー・カー・オブ・ザ・イヤー」(以下GCOTY)。今年で8回目となりますが、相変わらずトヨタ車の層の厚さが浮き彫りになる結果でした。

 GCOTYはインターネットユーザー1300人に、その年の最も優れたクルマや、購入するならどれを選択するかを新車・中古車部門で投票してもらうものです。新技術や快適装備などが注目されて大賞に選ばれる傾向がある反面、「購入するなら」部門ではコンパクトカーを中心に価格が抑えられたモデルが選ばれる傾向があります。

 さて、新車部門で今回の受賞モデルを紹介すると、「大賞」「購入するなら」ともに「トヨタ・プリウスα」でした。プリウスといえば2009年(平成21年)にデビューした3代目プリウスもダブル受賞しており、出せばヒットするクルマの代名詞となりつつあります。ハイブリッドによる燃費性能と、ミニバン/ワゴンタイプという実用性の高さが圧倒的な多数票の要因でしょう。

 ランキングを見てみると、新車部門は「大賞」「購入するなら」部門共にハイブリッド、コンパクト、軽自動車を中心としたエコカーで占められ、日産・セレナが孤軍奮闘という結果になっています。そのセレナも平成22年度燃費基準+25%を達成しており、ミニバンとしてはエコな部類ですね。ユーザーとしては燃料代のかかるクルマを敬遠し、燃費のいいクルマに注目しているということでしょう。

 また、メディアなどで注目されている電気自動車の日産・リーフですが、こちらは5位とあまり票を獲得できませんでした。現時点では最も理想的な電気自動車の一台だと思いますが、やはり一般の人たちにとっては充電など、まだまだ高いハードルが残っているようです。

 次回は中古車部門を紹介します。


 
■調査概要
調査期間 2011年12月9〜14日
対象 18〜69歳 男女1300人
調査方法 インターネットによるWebアンケート
調査協力 株式会社マーシュ

プロフィール

鈴木詳一  すずき・しょういち
 ガリバー自動車研究所所長。福島県いわき市出身。車歴:ホンダ・シビック → 日産・ホーミーバン → いすゞ・ジェミニ → トヨタ・スターレット(レース用) → BMW・325i → BMW・328Ci → BMW・M5。リセールバリューの算出や自動車市場動向の調査・研究に日夜勤しむ。最近はTVや新聞でもコメントする機会が増え、見た目を気にするようになった。遥か昔にレースをやっていた程、根っからのクルマ好き。それ故、ミニバンでも走りの要素がないクルマには魅力を感じない。が、速いばかりがクルマではないとも思っている。普段はおっとりとした性格だが、クルマとガンダムについて語り出したら止まらない。CORISMガリバーfacebookでも執筆中。http://twitter.com/GLV_SHOCHOU
2012年1月18日  読売新聞)

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