映画 「ヘルボーイ/ゴールデンアーミー」 | 2009-02-03 00:10:00 コメント(0) |
え~。。。アメリカンコミックスが原作の映画の第2弾です。
実は第1段を見逃しちまいまして、へぇ。 すんません。
とはいえ、十分に楽しめる作品であります。
では簡単なストーリー。
第2次世界大戦中、ナチス・ドイツは魔界の力を味方に付けるべく、悪魔の子を呼び出すんだけど、
連合側に阻止されて、ンでもってその子は優しい教授に預けられて、ヘルボーイとしてすくすく育つんだわ。
おっきくなったヘルボーイと同じく異界のものたちは超常現象捜査防衛局っていう魔物から人間を守る組織のエージェントとして、人間に力を貸しているんだわ。
ンで、むかーし昔、妖精族と人間との間で争いがあって、人間のあまりの残酷さに対して妖精族の被害が大きくて、ンじゃぁ、死なない、疲れない、休まないそんな軍団作ろうよ、って話になって作ったのが、
ゴールデン・アーミー。 ンでも、こいつら強いのなんのって、あまりの惨(むご)たらしさに
妖精族の王様が、あちゃー。。。ってなって人間との間に休戦協定を設けたのね。
ンでも、納得いかねー、って時が経って休戦協定を破ったのが妖精族の王子様。
ヘルボーイたちは事件を追っていくうちに、この王子がゴールデン・アーミーを復活させようとしていることを知って、対決することになるわけさ。
ゴールデン・アーミーを復活させる条件として、3つのパーツに分かれた王冠を1つにしなきゃなんないんだけれど、1個だけ王子の双子の妹が兄ちゃんそんなことしたらダメだべ、って持ち逃げしてね。
そんな王女とヘルボーイの仲間のおさかなちゃんとの恋とか、ヘルボーイ自身の彼女とうまくいっていない状況に悩んだりだとか、いろいろな模様が描かれているんですわ。 はい。
。。。とまぁ、そんな感じですかな。
とにかく、出てくるクリーチャー・モンスターのデザインはすんばらしぃぃぃぃっ!!
異世界の化け物といえど、デザインは実にファンタジーでいて、ユーモラスさもあって、
非常に良くできております。
特に死神のデザインはすばらしいっ。 そして森の神の悲しみと美しさよ。。。
残酷でえげつない描写があるわけではないので、モンスターばかりの世界でも
観る側にはすんなり受け入れられます。
その辺、日本人ではおよそ太刀打ちできないレベルの域で、それは本当に素晴らしいものです。
またそれらを具現化できる特殊メイクもまたすばらしく、アカデミー特殊メイクの賞を獲るだけのことはあります。
それに見事なまでに違和感のないCGの技術。 とにかく感心させられますね。
ヘルボーイはとにかく人間以上に人間くさく描かれているので、観ていると悪魔の化け物というよりも、
だらしないおっさんにしか見えてこないのが不思議なんですねぇ。
ロッカーに詰まったビールたち。いつも飲んだくれ。テレビ好き。女性の気持ちが理解できない。
計画性なし。。。短気。その他もろもろ。。。。
とにかく粋のいいおっさんなのである。 それだからこそ、観ている人は何か親近感を覚えるような感覚になるだろう。かわいいのである。
劇中、それが最も窺われるシーンがヘルボーイと仲間の水棲人エイブの王女に対する恋の話。
2人はバリー・マニロウの「涙色の微笑」(Can't Smile Without You) 1978年をBGMに一緒に歌うシーンがあるんだわ。これに誰もがほほえましく思うだろうねぇ。
いいおっさん2人がさ、酒飲みながらラヴソング歌うんだぜ。それもモンスターがね。
みんなこのシーンが一番好きになると思います。
おどろおどろしさよりも、ユーモラスさとかっこよさが共存する面白い作品です。 はい。
今回の物語は原作にない劇場用のオリジナルなので、それもまたいいものです。
3部作で作られるというので、次も早く観てみたいですのん。