伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

つくば市で出前報告会

2013-05-06 23:52:52 | ネット活動
ゴールデンウィーク最終日、大野ひろみさんと一緒につくばネットに出前報告会に行ってきた。
昨年7月のドイツ ハンブルグ市・デンマーク ロラン島へ再生可能エネルギー社会について視察してきたが、その報告会をお呼びがかかれば伺ってきた。
今まで8度ほどあちこちネットのある所に出かけて行ったが、今回はなんと利根川を超えてつくば市へ。
内容は、
なぜドイツは脱原発をいち早く打ち出せたか?
使用済み核燃料問題は?
ドイツ緑の党との面談で伺ったドイツエネルギー事情について
デンマーク ロラン島はエコツーリズムでも今や有名だが、デンマークのお荷物と言われたロラン島がどのように再生可能エネルギーを取り入れて産業を興したか?
風力発電、太陽光発電はじめ色々な発電方法
また、森の幼稚園について、
ビジュアル気候センターの映像で実感、北半球に広がった福島原発事故の放射能拡散について。
など、盛りだくさんな内容を、二人で1時間半をめどにまとめている。

つくば大学では藻からエネルギーを作り出す研究を長年されている渡辺先生もいらっしゃる。
国の予算がつかず、せっかくの取り組みが宝の持ち腐れとなっているらしい。
また、発電できず裁判になっている風車も別の意味で有名だ。

というわけで、せっかく来たのだからあの風車を見ましょ、ということになった。



10kw/時間で設計された風車は時速3mの風で回ることになっていたが、鋼鉄製の羽だったため重すぎて電気を使わなければ回りだせなかったとか。
環境省の予算を使って3年間で90基設置予定だったが、初年度23基でとん挫。
一基15百万円。
回らない風車におかしいと気が付いた市民が問題を指摘したことがことの発端らしい。

補助金は国に返還したということだが、市民が告発している裁判の決着はまだついていないということだった。

校庭の隅に建てられた風車。
現在はすべて風車部分が取り外されて、柱だけが残っている。
この小学校のは校舎の間に建っている。
風向、気象など基本的な調査が必要なはずだが、一体どういうことをしたのだろうか。
児童が「風のないところでは風車は回りません」と作文に書いていたとか。

きちんと風向調査気候調査を行って、どこに設置すべきかを事前に調査してウィンドパークは作られている。
そしてメンテナンスをきちんとすれば、長持ちしており、ドイツでもデンマークでも成功していた。
こんなずさんな計画は税金の無駄遣いの典型。
風力発電のネガティブキャンペーンだったのだろうか?と穿った見方をしてしまった。

帰り道 プラタナスより小さな葉の並木がず~っと続いている。
検索したらマンサク科の「モミジバフウ」という木で、新緑がきれいな、見事な並木だった。