伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

1/14 脱原発世界会議 東電福島第一原発事故ー被害の実態と被ばく最小化への提言

2012-01-25 20:20:29 | 原発問題
1/14脱原発世界会議に、夕方から参加した。
「東電福島第一原発事故ー被害の実態と被ばく最小化への提言」
http://www.ustream.tv/recorded/19753945
FoEジャパン 満田夏花 「避難の権利について」
「福島老朽化原発を考える会」(フクロウの会) 坂上武
子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク  中手聖一
福島市大波地区 有機農業者 小池光一
核戦争防止国際医師会議 放射線学者 アンドレアス・ニデッカー



以下は「福島老朽化原発を考える会」(フクロウの会)坂上武さんの報告
「福島の子どもたちの尿検査とそれが何を意味しているのか」
詳細はustreamにて。(坂上さんは22分30秒辺りから)



福島在住の6才から16歳の検査対象者10人全員からセシウムが検出された。
高い人で3Bq/ℓ。

2~3カ月後の2回目の検査では、その内9人はセシウム値は約半分に下がり、2人は検出限界以下(0.3Bq/ℓ)になった。
この子たちは1回目の検査の時は福島市内に在住し、その後県外へ避難した。
1人微増の子は市内に留まっていた。



避難して減少した。
1回目のセシウムが検出されたのは、放射能プルームが来た時の放射能を吸い込んで、減衰する過程では。
2回目は10名に5名を足して検査した。
2回目に微増していたサンプルU-2の子は、日常的な摂取(食物、ホコリの吸入かもしれない)をしているのではないか。
セシウム値の高い子どもたちに共通していることは、野菜が好きで地元産のものを食していた。
9月に3回目の検査したが、3回目の方が高い値が出た。
一ノ関市の子は4Bq/ℓ超えた。







広範囲の検査をしなければならない。
しかし、不十分でも少しは明らかになったと思う。
内部被ばく低減のためには避難が有効ではないか。
検査することで、生活スタイルの見直し、被ばく低減になにが有効かが明らかになってくるのではないだろうか。

3Bq/ℓというのは、大気核実験時の中学生の尿の値が同じだが、その時、乳児死亡率や小児がんの死亡率が上がったことからも、放射能の値が低いから問題がないとは言い切れない。

福島県の健康管理調査には被曝に真摯に向き合おうという姿勢が見受けられない。
県民の不安解消のために検査をしましょうという姿勢である。
始めから、極めて線量は少ないと決めてかかっている。
チェルノブイリ事故では小児甲状腺がんのみであるとして、他の疾患は一切考慮していないことは大変問題である。
放射能の検査は特別に甲状腺ガンの検査だけで、あとは通常の健康診断を受けなさいとしている。

ウクライナでは7診療科からの総合的な診察を行い、あらゆる疾患に対応してきたことからも、福島とは大きな違いがある。
チェルノブイリ膀胱炎では、6Bq/ℓという低い線量でも、細胞の異常が一定の割合で現われている。
問題が明らかになってからでは遅すぎるので、国は、低線量被ばくに対する、あらゆる疾患に対応し、先手を打って予防していく必要がある。