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田中獲得まで待つべきだった カノ放出に「ヤ軍勝利」

 ロビンソン・カノ二塁手がヤンキース提示の7年175億円(1ドル=100円換算)を蹴り、10年240億円の大型契約でマリナーズに移籍した。レッドソックスのデービッド・オルティスは「ヤンキースはチームの顔を失った」と言った。チーム最強打者に逃げられたライバルチームに首をかしげたのだ。しかし、ニューヨークのメディアは「ヤンキースの勝利」と解説する。

 キーになったのはカノの10年契約要求。ヤンキースはアレックス・ロドリゲスの10年契約で大失敗した。他チームの10年近い長期契約も大半が不良債権化。球団の7年提示にも、「過ちを繰り返すな」のメディアの大合唱になっていた。

 カノが代理人をスコット・ボラス氏からヒップホップ音楽界の大物ジェイZの代理人会社に移したことも逆風になった。芸能業界とスポーツ業界を一緒にした、との反感だ。

 加えて引退目前のデレク・ジーター主将後の目玉としてカノをチケットとCSテレビ契約セールのPRに使ったが、売り上げ激減。球団はスター性なしと判断して、カノ残留資金でブライアン・マキャン捕手、ジャコビー・エルズベリー、カルロス・ベルトラン両外野手の実力派FA3選手を買い入れた。お金をうまく使ったのが「球団勝利」とは?

 ヤンキースはぜいたく税対策で来季年俸189億円以内を目指す。まだ10億円ほど余裕があるが、これでは田中将大獲得は難しい。頼りは1月発表のロドリゲスの調停裁定が211試合出場停止支持と出ることだ。それで浮く年俸25億円を田中資金に、というのがメディアの見立て。ならば「勝利解説」は田中獲得まで待つべきだった。分かったのはヤンキースの苦しい台所事情だ。

[ 2013年12月15日 ]

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