【滋賀1区】「国民に負担だけを強いる自民党政治にストップをかけるため絶対勝ち抜く」川端達夫候補

 滋賀県1区から立候補している川端達夫候補は8日昼、大津市におの浜で海江田万里代表とともに街頭演説を行った。

 マイクを握った川端候補は「公示後時間が経過するなか『そもそもこの選挙は何の選挙なんだ』という当初の声から『こんな世の中おかしい。絶対負けたらあかん』という声に変わってきた」と選挙戦での印象を語り、「絶対に勝ち抜いてみせる」と力をこめた。

 輸入牛肉、味噌、納豆、パスタ、うどん、カップめんまでがどんどん値上りする状況については「1カ月で10円以上も円安になったことによるものだ」と分析。「円安によって一部の人は潤っているが、食卓に並ぶ食材が輸入品を原材料としている関係で物価高に見舞われ、暮らしに大きな影響が及んでいる。円安で上がったのは物価、上がらないのは給料。非正規雇用者は安倍政権の2年間で150万人増え、正社員は減った。医療費や介護保険料は上がるが介護のサービスは後退している。向上してほしいものが後退し、下がってほしいものが上がるというのが現状だ――と問題点を列挙した。「景気回復この道しかないと安倍さんは主張するが、このままでは日本は危ない」と川端候補は指摘し、安倍総理が言うこの道を進めば、物価高に給与は追いつかず、非正規雇用を増やし正社員を減らし、負担増を強いるが福祉サービスは低下するといった状況がもたらされるとの見方を示し、「多くの国民はひどい目に遭う、こんな道を選ばせないという選択をこの総選挙で国民の皆さんには示してほしい」と訴えた。

 「投票に行かないという声も聞くが、国民の皆さんの1票でしか政治は変えられない」と川端候補は力説し、先の国会で審議未了・廃案に民主党など野党が追い込んだ政府提出の労働者派遣法改正案について「これは孫子の代まで就職先が派遣しかないという状況を作り出すものだ」と批判。「こんな世の中を作ったらあかん」と川端候補は語り、しかし再び自民・公明が成立を目指したとき多勢に無勢では抵抗にも限界があるとして、「一強に勝てる、バランスのある議席数の国会でなくてはならない」「国民に負担だけを強いる自民党政治にストップをかけるためにも民主党に勝たせてほしい」と力説した。

海江田万里代表

海江田万里代表

 海江田代表は、「応援というだけでなく、川端候補への恩返しのつもりで大津に来た」と語り、「先の国会で川端候補が国会対策委員長として見事な手腕を発揮した結果、労働者派遣法改悪を阻止することができた」と振り返り、与野党の攻防の先頭に立って民主党を引っ張ってきた、まさに国会でなくてはならない存在だと評した。労働者派遣法改悪法案については「現在派遣で働く人も生涯にわたって派遣で働くことを余儀なくされるだけでなく、今正社員で働いている人も景気の先行きによってはいつ不安定雇用に追いやられるか分からないという恐れがあるものだが、またいつ出てくるかもわからない」と指摘。自民・公明のそうした動きを引き続き厳しくチェックしていくためにも、国会で十二分に論戦ができるだけの数の力を民主党に与えてほしいと聴衆に求めた。

街宣車が走り出す前、窓から乗り出して支持者の皆さんに手を振る川端候補

街宣車が走り出す前、窓から乗り出して支持者の皆さんに手を振る川端候補