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野球離れ加速させる新コミッショナーの“密室選出”

 大リーグ機構(MLB)の次期コミッショナーにMLB最高執行責任者(COO)のロブ・マンフレッド氏が選出された。30球団のオーナーの75%(23票)の支持獲得を争う投票でマンフレッド氏は6回目の投票で23票に達して当選したらしい。投票回数がはっきりしないのは、罰金付きのかん口令が敷かれたからだ。マンフレッド氏はバド・セリグ現コミッショナーの右腕、セリグ体制が支持された格好だが、この密室投票の内幕をニューヨーク・タイムズ紙が報じた。

 投票開始前にティム・ブロスナンMLB事業担当副会長が候補から撤退した。これでマンフレッド氏と反セリグ球団が推すレッドソックス会長のトム・ワーナー氏の一騎打ちになった。反セリグ球団のリーダー、ホワイトソックスのジェリー・ラインズドルフ・オーナーが「MLB幹部に将来の地位を約束し、機構内部を固めたのでは」とマンフレッド氏に迫った。マンフレッド氏は「幹部人事はオーナーの委員会で決められる。私に関係ない」。激しいやりとりをセリグ氏は不安げに聞いていたそうだ。一方のワーナー氏は中小規模都市のチームから攻撃された。「あなたは、パドレス在籍時は利益分配制度を支持していた。金持ち球団レッドソックスに移ってからは反対という。信用できない」。権力とはカネと人事を握ること…。それを露骨に示した密室の新コミッショナー選び。

 今の大リーグの最大の問題は、ワールドシリーズの視聴率がサッカーW杯決勝に負けたことに象徴される人気の低下だ。特に子供のファンがサッカーに流れ、激減した。「新コミッショナーは野球を語らず、商売の話だけ。これでは人気回復は期待薄」。そんなファンの投書が各紙で目に付いた。 (野次馬)

[ 2014年8月17日 ]

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