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袋麺進化…食卓の主役に!「マルちゃん正麺」リニューアル

きょうリニューアル発売される「マルちゃん正麺」
きょうリニューアル発売される「マルちゃん正麺」
Photo By 提供写真

 年齢や性別を問わず愛される食材に「インスタント袋麺」がある。かつてスナックとしての位置づけだったインスタント袋麺は、各メーカーが総力を挙げて改良したことで、本格的な食事としての役割を果たすようになってきた。そして、きょう10日には東洋水産「マルちゃん正麺」がリニューアル発売される。爆発的な人気を呼んだ11年の発売から約4年、袋麺市場をリードしてきた「マルちゃん正麺」がさらなる進化をもたらす。

 【1年で当初目標の2倍 2億食突破】
 1958年、世界初の「袋麺」が日本で発売された。ラーメン店で食べる麺を自宅などで手軽に再現できることが大いに評判となり、袋麺市場は72年に37億食をマークするほどの人気となった。

 71年にカップ麺が誕生したことで「ダウントレンド状態」に入ったが、転機は11年に訪れた。それが、東洋水産が約5年の開発研究の末に発売した「マルちゃん正麺」だった。

 蒸さずに生麺をそのまま乾燥させる「生麺うまいまま製法」を導入したことで、歯切れのいいコシとツルンとする滑らかさを実現。「まるで生麺のようなインスタント袋麺」と評判となり、発売からわずか1年で当初目標の2倍となる2億食を突破したのだ。同年の東日本大震災によって非常食としての需要も高まり、発売1年目の売り上げは目標の100億円を大幅に上回る200億円。小売店頭では品薄状態が続いた。

 【調理をすることを前提とした商品】
 30年以上の研究歴がある食品ビジネスのエキスパートで、日本大学生物資源科学部食品ビジネス学科の木島実教授は次のように分析する。

 08年のリーマンショックや11年の東日本大震災などで景気悪化となり、外食ではなく、家で素材から調理したものを食べる「内食」や惣菜や弁当などを買って家で食べる「中食」が食のトレンドになってきた。ここに「単身世帯の増加」「高齢化」「女性の社会進出」が加わり、おいしく手軽で価格も手ごろな「インスタント袋麺」がスナックではなく、食事として食卓に並ぶようになったのだという。

 「かつては調理時間が短いと手抜きだと言われたが、今はそうではない。家でもおいしいものを求める内食志向の消費者の食トレンドと、本格的なおいしさをマッチさせたマルちゃん正麺は、需要と供給がマッチした」と話す。さらに「現在の生麺のようなインスタント袋麺はインスタントの域を超えた製品。主にスーパーマーケットやコンビニエンスストアで販売されているところに、調理をすることを前提としている食事としての認識がある」とし、リニューアルするマルちゃん正麺については「ひとつのカテゴリーをつくろうとしているのではないだろうか。メーカーの魂を感じる」と高く評価した。

 【脱インスタントで新カテゴリーに】
 脱インスタントで、袋麺市場にイノベーションをもたらすマルちゃん正麺。より生麺に近い本格的な価値と、すぐに食べられる即席の価値。その両方が備わっているところは大きな魅力だ。

 即席麺業界のイノベーションの歴史をケーススタディーとして、食品企業の持続的発展を可能にするビジネスモデルを研究テーマとする木島教授は「今後はより袋麺が食事の主役的立ち位置になると考え、提案したい」という。新たな袋麺カテゴリー創出へ――。さらなる「マルちゃん正麺」効果に期待していた。

 【太くてしっかりとしたコシ 時間がたってものびにくい】
 〜開発担当者が語る商品への熱い思い〜
 大幅な麺のリニューアルを行う「マルちゃん正麺」の開発担当者が、商品への熱い思いを明かした。

 東洋水産・加工食品事業本部の隅田道太氏は「発売前の流通様への商談の中では“さらにおいしくなった”“発売が楽しみだね”などお褒めの言葉をいただいてます」と手応え十分といった表情を浮かべた。初代「マルちゃん正麺」から「麺の厚み」と「配合」が進化。厚みを加えることで、太くしっかりとしたコシが出て、より生麺に近づけることができたという。時間がたっても麺がのびにくくなった?ことも大きな特徴だ。

 隅田氏は「これまでのイメージとは違い、今の袋麺は食事として使えるレベルになっている。うそだと思ったら食べてください」と「マルちゃん正麺」への熱い思いを語った。

[ 2015年8月10日 05:30 ]

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