東京都府中市は2016年度から、大型のプラネタリウムで知られる府中市郷土の森博物館で、指定管理者として企業などに運営を委託する期間を5年間から12年間に延ばす。専門人材の確保などには長期の時間が必要と判断した。博物館の指定期間で12年間は国内最長という。
同博物館は06年度に指定管理者制度を導入。市の外郭団体である府中文化振興財団が06年度から10年度、11年度から15年度まで運営を受託してきた。16年度からは管理者が同財団とプラネタリウム製造大手の五藤光学研究所(府中市)が組むグループに決まったが、これに合わせ委託期間を28年度までとする。
指定期間の延長について、市は「学芸員など人材の確保や育成、研究活動は長期間にわたるため」としている。老朽化しているプラネタリウムの改修を計画しているため、工事から運営まで五藤光学のノウハウを活用したいとの狙いもある。
博物館の運営には高い専門性が求められるが、指定管理者制度を導入した自治体では短期間での成果を望み委託期間を5年間など比較的短くするところが多い。関係者の間では期間の長期化を求める声が多く、日本学術会議は既存施設では10年を目安とすべきとの声明を出している。
首都圏ではこれまで東京都の江戸東京博物館は8年間、5年間だった横浜市の歴史博物館は16年度から10年間に延ばす。
府中市郷土の森博物館、プラネタリウム、博物館、江戸東京博物館、府中市、五藤光学研究所
日本経済新聞社は16日、2015年12月の「日本経済新聞」朝刊販売部数(日本ABC協会公査)と16年1月4日時点の「電子版」会員数を公表しました。日本経済新聞では半年ごとに最新の部数、会員数をお知らせしています。
日本経済新聞・電子版購読数合計 | 318万2315 |
---|---|
日本経済新聞朝刊販売部数 | 273万2604 |
電子版有料会員数 | 44万9711 |
うち新聞と併読除く電子版単体 | 24万7505 |
無料登録会員を含む電子版会員数 | 297万3070 |