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ビシバシ指導で若手投手に伝えたい…しんどい時の「腕の振り」

 スポニチアネックス読者のみなさん、いかがお過ごしですかな? どうも〜下柳です。

 さて、今週は2月1日のキャンプインから務めることになった、阪神臨時投手コーチについて書こうと思う。

 え? 厳しいかって? そりゃあ、そうだろう。だって、金本監督も球団も、オレに期待するのはその部分だろうからね。金本監督を始めとする首脳陣に「どこまで権限を与えてもらえるか」ということを確認した上で、ビシバシ指導させてもらいますよ。

 左ピッチャーを中心に見ることになるんやろうけど、まずは「ベースの幅の使い方」について話しをしたい。岩崎、岩貞、島本らの若いピッチャーは、ベースの左右の幅をどう使いたいのか。まずは、ベースの中に入らないと話しにならんのやけど、どちらを中心に組み立てていくのかは投手それぞれの考え、特長によって変わってくる。例えば能見だったら右打者の内角にこだわりを持って投げているけど、そういう部分のこだわりを持たなければ絶対にダメだよね。

 それって言うのは結局、自分の自信があるボール、これだけは絶対に負けないというボールがあるかどうかだよね。そのボールがベースになって、投球スタイルが確立されてくる。投手陣と面談する時間はあると思うので、しっかりと話しを聞いてみたい。キャンプに先立って、沖縄で自主トレをしているメンバーのところへは顔を出すつもりにしてるから、うまく時間をつくってね。

 強化指定選手というわけではないけれど、岩崎、島本あたりには、インターバルピッチングというメニューをやらせようと思っている。現役時代、オレがこだわりを持ってやっていたメニューの一つ。最長50メートルのところから10メートル置きにコーンを置く。ブルペンで15球ほど全力投球した後、そのコーンめがけてシャトルランを走るんやけど、これがまあキツイ。福原が一度だけチャレンジしたけど、オレが知っている限り2度とやらんかったもんね(笑)。

 オレが意図するところは体力の限界に挑むことはもちろんやけど、必然的に心拍数を上げることができる。それって、ピンチの時のマウンドと同じなんだよね。緊張したり、追い込まれたら、心拍数って上がるから。そこで、どれだけ良い球を投げられるかが、試合で勝てるかどうかの分かれ道になるよね。

 岩崎にしても、島本にしても、まだ持っているものの半分も出し切れていないと思う。岩崎は今季3勝10敗でしょ。足りないものは何かということを、自分で分からないと。3巡目に捕まることが多かったけど、ちょうど下半身の粘りがなくなるころだよね。フォームに特長のある投手。ということはやはり、下半身を徹底的に強化していかないいけない。

 島本の場合は、体力の部分だろうね。1軍で投げ続けるには、まだまだ足りない。そういう意味ではインターバルピッチングはうってつけのメニューだと思うよ。しんどい時の「腕の振り」をモノにしてほしい。

 期間は2週間しかないので限られた時間になってしまうけど、許される範囲で徹底的にしごかせてもらうよ。だって、たった2週間ぐらいの期間を頑張れないのに、シーズンの長丁場を頑張れるはずないやんか! お金を稼ぐのに、苦しい思いをするのは当たり前。苦しい中にも何か、練習のヒントを与えてあげることができたらね。というわけで、若手投手陣はしっかりと体をつくってきてくださいね(笑)。
 

[ 2015年12月14日 ]

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