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【コラム】岩本輝雄

マドリード・ダービー 欧州チャンピオンズリーグ

決勝進出を喜ぶレアル・マドリードの選手たち(AP)

 CLの決勝は2年前と同じスペイン勢同士のレアル・マドリードとアトレチコ・マドリードの対戦となりました。私はスペインのサッカーが大好きなのでうれしいし、28日の決勝戦(ミラノ)は大いに期待したいと思います。戦力的にはレアルの方が上ですが、サッカーですから、やってみないと分かりません。

 レアルやバルセロナはスーパーな選手がそろっています。それに比べてアトレチコにはスター選手はいませんが、コンパクトな守備からカウンターで攻めるサッカーが素晴らしく、シメオネ監督の手腕の成果と言っていいでしょう。前から守る、中に絞って守備をしっかりやらせるということを選手にしっかりやらせているところは素晴らしい。アルゼンチン出身ですが、長くスペインリーグでプレーしてスペインを熟知していることが大きいでしょう。

 レアルやバルセロナなどの上位と戦う時は徹底的に守備からカウンターで行き、それ以外のチームと戦う時は普通に前からボールを取りに行くという使い分けができるところが躍進の秘けつでしょう。そして、毎年のように前線の主力選手が引き抜かれます。ディエゴ・コスタやファルカオが移籍しても、次々にいい選手を獲得します。グリズマンのように、代わりに来る選手が20点以上取って貢献します。シメオネ監督の目の付け方がいいのでしょう。

 準決勝のバイエルン・M戦第2戦でも34本もシュートを打たれながらGKの好セーブが光りました。でも、全体のバランスがいいので「そんなにシュートを打たれたかな」という感覚でした。カウンター一発で決められるところが持ち味です。さて、決勝戦は面白くなると思います。守備を固めるアトレチコに対してレアルがどれだけ攻撃できるか。C・ロナウドやベイルといったどこからでも点が取れる選手がいます。

 2年ぶりのスペイン勢対決ですが、やはりスペインリーグのレベルが高いと言うことです。選手はバルセロナのメッシ、ネイマール、スアレスは3人とも南米出身です。レアルのC・ロナウドはポルトガル、ハメス・ロドリゲスはコロンビア、ベンゼマはフランス、ベイルはウエールズで、スペイン人は2〜3人です。まさに世界選抜と言ってもいいチーム構成が魅力を増しているわけです。(岩本輝雄=元日本代表MF)

[ 2016年5月7日 ]

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