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智弁学園 息詰る投手戦制し初の全国制覇「しんどい試合だった」

第88回選抜高校野球大会第11日・決勝  智弁学園2―1高松商 (3月31日  甲子園)

サヨナラで優勝を決め、歓喜の智弁学園ナイン
<智弁学園・高松商>サヨナラで優勝を決め、歓喜の智弁学園ナイン
Photo By スポニチ

 智弁学園が高松商との投手戦を制し、春夏通じて初の優勝を飾った。

 試合は2回に智弁学園が併殺崩れの間に1点を先制。終盤の8回に同点に追いつかれ、延長戦に突入すると、11回に1死一塁の場面からエース・村上が中越え適時打を放ち、歓喜の瞬間を迎えた。

 小坂監督は開口一番、「あまりにもしんどい試合だった」とコメント。最後の場面、打球がセンターの頭を越え、一走・高橋が本塁を踏んだ瞬間は「捕られるかなと思ったが、打球が抜けてくれて勝利を確信した。涙が出るかなと思ったが、笑うことしかできなかった」と表情を緩ませた。

 準決勝、決勝とタフな延長戦をものにしての全国制覇。「日本一を掲げてこれまでやってきた。それを実現できてよかった」と安どする小坂監督は、「粘り強く投げてくれた。ほめたいと思う」と今大会5試合すべてに完投した村上をねぎらった。

 2006年から自身の母校でもある智弁学園の監督に就任。38歳の指揮官は最後に「今まで自分は支えられてきた。いろいろな人に感謝の気持ちを伝えたい。恩返しできた」と大観衆の前で頭を下げた。

[ 2016年3月31日 15:25 ]

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